新＊今日の漢字＊　「煮」

ここ数日、16日の漢字教室の準備をしています。

緊急事態宣言中ですので・・・

有や無しや・・・

でも準備はしておかなくては・・・

新＊今日の漢字＊

「煮」　音読み　　シャ　　　　訓読み　　に（る　える　やす）

　　　　画数　　12画　　　　部首　　灬

形声　もとの字は（耂に　、付き）に作り、音符は者（点付き）です。

[説文解字（せつもんかいじ）]三下　では　れき（弓＋鬲＋弓）の上に音符の者を加えた形と

していて、れき（弓＋鬲＋弓）という釡（かま）で物を煮るの意味となるそうです。

また、庶（しょ）という字は厨房（ちゅうぼう（台所））の屋根（广（げん））の下に

廿（じゅう（鍋の形））を据（す）えて、下から火（灬）を加える形だそうで、にるの意味

となります。

庶が「にる、ゆでる」の意味のもとの字だそうです。

また、者は邪霊を祓（はら）うお札（ふだ）を埋めたお土居（どい（土の垣））ですので、

火を加えて煮炊（にた）きするものではないので、煮はもともとは料理とは関係のない字だ

そうです。

者（しゃ）と庶（しょ）とは音が近いために、字形の上で両者が交替して使われるという

誤りを犯しているのだそうです。

また、遮はさえぎるの意味に用いていますが、煮炊きする意味の庶を字の要素としているの

は誤りであると、解説されています。

集落に侵入するものをさえぎるには、さえぎる働きをするお土居によらなければならない

ので、本来は者を要素とする字を用いるべきであるとも解説されています。

者と庶を混同し、誤って用いることは古くから行われていたようで、金文においてもすでに

混同されているそうです。

にるの意味の字としては[説文解字]の字は使用されず、煮の字が用いられているそうです。

参考資料（白川静　常用字解　平凡社）

さて今日の一枚は・・・

日頃カメラの前に姿を現さない真ん中猫のフクです。

昨日、漢字教室のプリントを私の部屋印刷していると・・・

猫用の布団の上で寛ぐフクに夕日がスポットライトのようにあたっていました。

毛づくろいに夢中になっているところを呼びかけると・・・

こちらを見てくれました。