新*今日の漢字* 「犬」
早速ですが・・・
新*今日の漢字*
「犬」 音読み ケン 訓読み いぬ
画数 4画 部首 犬
象形 犬の形。「いぬ」をいう。
猟犬として使われていたらしい逞(たくま)しい犬の形に書かれている。
殷・周代のふるい王墓には、王の墓を衛(まも)る武人と共に棺の下や
墓室の壁よりの所に犠牲(いけにえ)として埋められていることがあり、
これを伏(人と犬とを組み合わせてた形)・
伏瘞(ふくえい)(人と犬とを埋めて地中にひそむ悪霊を祓うこと)という。
戦国時代(紀元前四世紀~前三世紀)の王墓には、愛犬であったらしい犬が
金銀の飾りをつけて埋葬されている。
犬は犠牲(いけにえ)としては特に貴いものとされ、天にいる上帝を祀ることを
類(るい)といい、穀物を供えいけにえの犬を焼いてその臭いを天に昇らせて
祀っている。
中略・・・
犬牲(いけにえの犬)で清められた「うつわ」を器といい、・・・中略・・
常用漢字の字形は類・器となっており、犬の部分が大(手足を広げて立っている人を
正面から見た形)に変えられ、犬牲という重要な意味が失われている。
(白川静 常用字解 平凡社)一部加筆省略しました。
古い時代から人間のそばで生き続けてきた犬はこのような使われ方もあったのですね。
犬の字は甲骨文字から金文に至るまで象形の言葉通り、犬の形が見て取れる文字となっていました。
そして、器や類、確か涙もそうだったと思いますが、今では「大」の字に置き換えられているいますが、これは元々「犬」の字だったのですね。
たかが、「小さな点」ですが、甲骨文字までさかのぼると、大きな意味があるのですね。
さて、今までは犬の字のお話でしたが・・・
今日の一枚は「猫」です。
ちなみに猫の字は篆文まで出てきません。
我が家の一番末っ子猫(1歳半ぐらい)。
この所在なさげな猫が今朝から猛然と私にまとわりついてきました。
なぜかな~?と思ったら、着ている服の両サイドに結び紐のようなものが付いていたのです。
私が動くとゆらゆら揺れる紐に興味津々だったようです。
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