六書 2. 指事
「説文解字」叙では・・・
[視(み)て識(し)るべく、察して意を見(あらわ)す。「上・下」是なり。]
とあります。
「みればわかる」と述べています。
象形のように具体的な物の形象を写すのではなく、事物の関係のあり方を記号的に
表示する文字である。
では「説文解字」での具体的な「上」の字、「下」の字の説解を見てみると・・・
上(二) 高いこと、此れ(二)は古文の上。指事。「⊥」は篆文の上(1上)
下(二の逆さまの形) 底である。 二を反にして(二の逆さまの形)と為す。
Tは篆文の下。(1上)
これと同様の字に「本」「末」がある。
本 木の下を本と曰(い)う。木に従い、Tに従う。(6上)
末 木の上を末と曰(い)う。木に従い、⊥に従う。(6上)
先ほどみたように、「T」は「下」、「⊥」は「上」である。
「本」「末」はどちらも「木」を構成要素とし、
「本」は下に横画を加えて<根本>を指し示し、
「末」は上に横画を加えて<梢(こずえ)>を指示している。
(漢字総論Ⅱ)より
「⊥」は「カク」、「T」は「ティー」で代用しましたので若干字形が違います。
ほかには・・・
一・二・三これは算木を並べたものでしたね。
これはかなり限られた文字しかないようです。
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