新*今日の漢字* 「印」
川崎は昨日に引き続きそこそこ良い天気です。
では・・・
新*今日の漢字*
「印」 音読み イン 訓読み しるし
画数 6画 部首 卩
では常用字解で調べてみましょう。
会意 爪(そう)と卩(せつ)とを組み合わせた形。
卩(人が跪(ひざまず)いて座る形)のうえから爪(指先)を加えている形。
上から強く「おさえる」の意味があり、それは印璽(いんじ(はんこ))を押すときの
動作であるので、「はん」の意味となり、すべて押してしるしをつけることを印という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 爪(そう)と卩(せつ)とに従う。
手(爪)をもって跪(ひざまず)いて坐っている人を押さえる意である。
[説文]九上 に爪と卩(説文では卩の中に点があります)とに従うて、卩(印璽)を押捺
(おうなつ)する意と解している。
しかし卩は跪坐(きざ)する人の形。
抑える人よりいえば抑、臥する人よりいえば仰、その跪坐するものに手を加えるのが印、
印と抑とは頭音が同じく双声の語である。
金文に、よく従うことを印卲(いんしょう)、やわらげることを印燮(いんしょう)と
いう。
・・・中略・・・
印を印璽(いんじ)、その押捺の意に用いるのは、戦国期以降のことであろう。
[周礼(しゅうらい)、地官、司市]に「凡そ貨賄(くわわい)を通ずるに、璽節(じせつ)を
以て」之(これ)を出入す」とみえ、重要なときには虎節の類を用いた。
通行証には竹節を用い、その重要なものは青銅で鋳作した。
[韓非子(かんぴし)、外儲説(がいちょせつ)、右下]に、燕(えん)王噲(かい)が印璽
を人に与えて、その国を失ったことがみえる。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「印」は「ひざまずいて座る人のうえから爪(指先)を加えている」形だったのですね。
それは上から強く「おさえる」の意味があり、印璽を押すときの動作なので、「いん」の意味となっ
たようですね。
そして、すべて押してしるしをつけることを「印」というのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日つぼみの兆しが見えた金柑の木ですが・・・
花が咲きました。
みかんの花と似ていますが、金柑の花はほぼ茎にくっ付いてさきます。
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