新*今日の漢字* 「精」
今日はずっと行きたかった、東京国立博物館の東寺展へ行ってきました。
仏像好きな私には幸せな時間でした。
では・・・
新*今日の漢字*
「精」 音読み セイ ショウ 訓読み ---
画数 14画 部首 米
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は精に作り、音符は靑(せい(青))。
[説文(せつもん)]七上 に米を択(えら)ぶの意味とする。
古い文献に、神に供えるための米・麦など五穀のすぐれて美しいものであると
する。
のちすべて「きよい、うつくしい、くわしい」の意味に用い、また精神(心。
心の働き)のように「こころ、たましい」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は青(せい(靑))。
[説文]七上 に「擇(えら)ぶなり」とあり、米を択ぶ意とする。
すべて五穀の美なるものをいう。
[論語、郷党(きょうとう)]に「食(し)は精を厭(いと)はず、膾(くわい)は
細きを厭はず」とあり、飯は精白された米をよしとする。
五穀の精美なるものより、すべて純粋・精明のものに用い、精神には精爽(せい
そう)という。
[左伝、昭七年]「是(ここ)を以て精爽有り。神明に至る」の語がある。
精神という語は、[荘子]にはじめてみえる。
精審・精巧・精緻(せいち)など、すべてのことの精微に入るをいう。
書斎を精舎(せいじゃ)といい、その語は古く[管子、内業]に「定心、中に在り、
耳目聰明、四枝(肢)堅個ならば、精舎と爲すべし」とみえる。
後漢(ごかん)のころ、在野の学者が精舎を設けて人を教えることが多かった。
のち道士の居るところの称となり、また仏者の居るところをいう。
[慧苑音儀(えおんおんぎ)]に「其の精練行者の居(お)る所なるに由(よ)り、
故に之(これ)を精舎と謂ふなり」とみえる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「精」は「神に供えるための米・麦など五穀のすぐれて美しいものを択ぶ」ことだったよう
ですね。
のちすべて「きよい、うつくしい、くわしい」の意味に用い、また精神(心。心の働き)の
ように「こころ、たましい」の意味に用いるのですね。
さて今日の一枚は・・・
最近の粋なイベントの撮影可の仏様・・・帝釈天騎象像です。
あえて、間近で下から見上げるように撮りました。
世間ではハンサムな仏様で有名だそうです。
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