新*今日の漢字* 「衆」

昨夜寝るころから雨が降り始め・・・

今は風込みの雨模様となっています。

今日は即位の礼の祝日で学校はお休みですが・・・

息子の会社は平常業務だそうで、いつものように出かけていきました。

では・・・

新*今日の漢字*

「衆」 音読み  シュウ シュ    訓読み ーーー

    画数  12画   部首  血(ち)

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 古い字形では、囗(い)と三人とを組み合わせた形。

     囗は都市を囲む城郭の形。

     城郭の下に三人が並んで立つ形を加えて、都市の中に多くの人がいることを示

     し、「多くの人、おおい」の意味となる。

     囗の下に巴(は(巴は せつ(卩の中に点)で、跪(ひざまず)く人を横から見

     た形)を加えた字は邑(ゆう)で、城郭の中に人がいることを示し、「みや

     こ、まち、むら」の意味となる。

     金文では囗を目の形に書くが、衆はあるいは監視下にある人の意味であるかも

     しれない。

     いずれにしても「おおい、多数の人、たみ、庶民」の意味に用いる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 目と三人とに従う。

     目は古くは囗(い)の形に作り、囗は邑(ゆう)の外郭。

     その下に人の跪坐(きざ)する形は邑。

     衆は囗の下に三人の形を加えたもので、衆とは邑人をいう。

     [説文]八上 に「多きなり」と衆多の意とし、目と人との会意とするが、字は初形

     ではない。

     卜文は囗に従い、ときに囗を日の形に作ることがあるが、それは日月の字に実態

     のあるものとして点をを加えて示すのと同じ意味であって、日に従う字ではな

     い。

     郭沫若(かくまつじゃく)が、日の下に多数の人をしるすのは、炎天下に労働す

     る被搾取者たる奴隷の姿を示すものと解したのはそのような字形解釈から、奴隷

     制説を導こうとしたもので、正しい文字学的ほうほうではない。

     衆は集合名詞で、もと耕作者を意味したようである。

     耕作者は、農閑期に一定地区に邑居して、他の用務に服した。

     卜辞には衆を農耕、また軍役に用いている例がある。

     ・・・一部省略(文献例)・・・

      *西周(せいしゅう)期の金文では身分的呼称・・・

      *寇禾(こうか)事件の賠償として「衆一夫」のように農奴が提供されてい

       る。

      *金文の字形に衆がすでに目に従う形に書かれているのは、字の初形・初義

       が、そのころすでに忘れられていたのであろう。

     衆は農奴的な耕作者で、[詩、周頌(しゅうしょう)、臣工(しんこう)]に「我

     が衆人に命じ 乃(なんぢ)の錢鎛(せんぱく(農具))を そな(广+寺)へ

     よ」の句がある。

     卜辞では人と相対する語。

     人は州人・庸人のようにその部族銘でよばれ、虜囚・生口などをいうものと思わ

     れる。

     衆はのちすべて衆多のものをいう。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「衆」は「城郭である囗(い)と三人とを組み合わせた形」だったのですね。

金文の頃には目に従う字形となっていて、「監視下にいるある人」だったかもしれないの

ですね。

いずれにしても「おおい、多数の人、たみ、庶民」の意味に用いられているのですね。




さて今日の一枚は・・・


アイビーの花のようなシクラメンですが・・・

入れ替わり立ち代わり咲くようで・・・

あちらこちらにクルクルと巻いている花の終わった茎を見ることができます。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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