新*今日の漢字* 「諸」
今日は外孫を預かりました。
外孫を連れて、退院した義兄に会いに伺いました。
では・・・
新*今日の漢字*
「諸」 音読み ショ 訓読み ---
画数 15画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は諸(日の右上に点)に作り、音符は者(しゃ)。
者は集落を取り囲むお土居(どい(土の垣))の中に曰(えつ(神への祈りの文
である祝詞を入れる器である口(さい)の中に祝詞のある形))を埋め、外から
の侵入者を防ぐための呪禁(じゅきん(悪邪を祓(はら)うまじない))とした
もの。
それをお土居の各所に埋めたので、諸は「もろもろ、おおい」の意味となる。
藷(しょ(いも、さとうきび))・儲(ちょ(そなえる、たくわえる))は、
いずれも中にたくわえて多いの意味がある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は者(しゃ(日の右上に点))。
[説文]三上 に「辨(べん)なり」とあり、[爾雅(じが)、釈訓]「諸諸・便便
は辨なり」の訓をとるものであろう。
[段注本]に「辨(わか)つなり」誤りとして、分別することよりして諸多の意を
生ずるという。
金文には者を諸の義に用いて、者侯(しょこう)・者士・百者婚遘(こんこう)
といい、庶人・庶士には庶を用いる。
諸はもと書についていうもので、堵中(とちゅう)に埋めた祝禱の書といい、
その辞を諸といったものであろう。
[説文]にいう辨とは遍(へん)で、あまねしの意であるらしく、[玉篇]には「一
に非ざるなり」という。
堵中の書には、多くの祝禱の辞がしるされていたのであろう。
また[爾雅、釈訓、疏(そ)]に「皆言亂辨給(べんきふ(早くいう))なり」と
いう。
音の関係でいえば、庶は衆庶の意に用いられる。
しかし諸侯・諸士の用法と庶人・庶士というときの語義に差違があり、諸多と
衆庶とは厳密にいえば同義ではない。
諸字の従ふ儲(ちょ)・藷(しょ)には、みな収蔵する意がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「諸」に含まれる「者」は「集落の囲いのお土居に埋めたまじない」で、お土居の各所に
埋めたので「もろもろ、おおい」の意味となるのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日箱の上に置かれていた孔雀の尾羽をアップしましたが、
かわいそうなので花瓶に挿してみました。
独特の目玉のような模様の羽が三本ありました。
なんだかな~と思っていたそのほかの羽も玉虫のように緑青いろに輝く美しい物でした。
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