新*今日の漢字* 「音」
昨日は暑くもなく寒くもなく過ごしやすい日でした。
余りの心地よさと・・・
私の車が車検で無かったのも相まって・・・
行きにはバスで行った娘の家から直線距離で約3km・・・
桜などを楽しみながら歩いて帰ってしまいました。
今日は一変してこの寒さと雨模様・・・
「昨日ではなくて良かった」と胸をなでおろしています。
という事で・・・
新*今日の漢字*
「音」 音読み オン イン 訓読み おと ね
画数 9画 部首 音
会意。 (昔の字は)「言」と「一」と組み合わせた形。
元の字形は「言」の字を基本とする。
・「言」は神に誓い祈る祝詞(のりと)を入れた器である
「口(さい)」の上に、もし偽り欺くことがあれば
入れ墨の刑罰を受けるという意味で、入れ墨用の「針」を
立てている形で、神に誓って祈ることばをいう。
・この祈りに神が反応するときは、夜中の静かなときに
かすかな音をたてる。
その音のひびきは「口(さい)」の中に「一」をかいて
示され、音の字となる。
(白川静 常用字解 平凡社)一部加筆省略しました。
現在の字形では「立」と「日」の組み合わせですが、
音という字が文字として確認できる「金文」を見ると・・・
「立」ではなくて、入れ墨をするときに使う針の「辛」という字だったようです。
白川静先生は中国の古代文字(「甲骨文(甲骨文字)」「金文」等)を研究されて
この「口」が「くち」ではなく「神に誓い祈る祝詞(のりと)を入れた器(さい)」である
ことにたどり着きました。
漢字学では西暦100年に許慎がつくった「説文解字(せつもんかいじ)」が長く聖典として
絶対的な権威をもっていましたが、
20世紀初頭に甲骨文字が発見されて許慎が見ることができなかった漢字の源流の
解読が進められ、字源研究は大きく見直されることとなりました。
その一つが「口」が「くち」ではなく「さい」である。という説です。
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