新*今日の漢字* 「白」
最近義兄の家から通称「へぼ」といわれるキュウリをたくさんもらいました。
ぬか漬けにしても1日に2本ぐらい、キュウリもみをプラスしても1~2本消費するだけです。
そこで昨年義姉が醤油漬けを作っていたのを思い出し挑戦しました。
しかし、レシピもなく、どうしようかと考えたら・・・
冬に大根をたくさんもらった時に作ったしょうゆ漬けのレシピを見つけ出し、漬けました。
評判は上々ですが、きゅうりのぬか漬け・ナスのぬか漬け・きゅうりのしょうゆ漬け・たくわん・・
お漬物ばかりの食卓になってしまいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「白」 音読み ハク ビャク 訓読み しろ しら しろ(い)
画数 5画 部首 白
では常用字解で調べてみましょう。
象形 白骨化した頭蓋骨の形。風雨にさらされて肉が落ち、白骨になったされこうべの形で
あるから「しろ、しろい」の意味となる。
偉大な指導者や討ち取った敵の首長は白骨化した髑髏(どくろ(されこうべ))として
保存した。
すぐれた呪霊(霊の力)があると信じられていたからである。
それでそのような首長は伯とよばれた。
「もうす」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 白骨化した髑髏(どくろ)の形。
風雨にさらされたされこうべの形であるから、白色の意となる。
偉大な指導者や強敵の首は髑髏として保存される。
故にその人を伯という。
[説文]七下 に「西方の色なり。陰、事を用ふるとき、物色白し、入に從(したが)ひ
て二を合す。二は陰の数なり」と陰陽五行の説をもって解するが、字形と合わず、
かつ字が作られた当時、そのような概念があったとは考えられない。
郭沫若(かくまつじゃく)は城を拇指(おやゆび)の爪の部分の形とし、親指をもって
伯・覇(は)の義を示したとするが、覇もまた獣屍(じゅうし)が風雨にさらされて
白色となっている形で、語としては同じ起源をもっている。
白は魂魄(こんぱく)の魄の従うところで、その頭顱(とうろ)をいう。
人の屍を架して、これを殴(う)つ呪儀を放というが、その上に頭顱を加えた形は
敫(きょう)であり、これも祭梟(さいきょう)(首祭り)といわれる悪霊追放の
呪儀を示す字である。
徼(きょう)・皦(きょう)・竅(きょう)・邀(よう)・檄(げき)などの字は
みなその系列に属する。
殷の甲骨文に頭骨にに刻字し、その字せきに朱を塡(うず)めているものがあり、
その刻文によって、異族の方伯首長を俘獲(ふかく)したとき、このようにして
頭顱を保存し、その呪霊として用いたものであることが知られる。
偉大な指導者であった者の頭顱や、あるいは強力な虜酋の首を種々の方法で装飾し
保存する風習はのちまでも未開の社会に多く依存している。
またこれを辱める方法として酒杯や便器などの器用に供することもあった。
白はその頭顱の皤然(はぜん)として白いことから、白色・明白・潔白の意となり
そのことを主張する意から、告白・自白の意となる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
そうですか、白は白骨化した骨の白だったのですね。
では今日の一枚は・・・
キュウリのしょうゆ漬けです。
味付けは醤油・酢・砂糖です。
0コメント