新*今日の漢字* 「楽」
今日は主人が釣りに行くというので、朝4時20分ごろ起きて、同行の方の分を含めおにぎりを6個作り
昨日漬けたキュウリのぬか漬けとともに持たせました。
そして、6時半頃から来ていた孫もご飯を食べに戻ったので、おもちゃは散乱していますが、
静かになりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「楽」 音読み ガク ラク 訓読み たの(しい しむ)
画数 13画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
象形 もとの字は樂に作り、柄のある手(てすず)の形。
白の部分が鈴、その左右に幺(よう)は糸飾り。
もと舞楽の時に之を振って神を楽しませるのに使用した。
また病気のとき、シャーマン(神がかりの状態となって予言や病気を治すことなどを
行う巫女(ふじょ))がこれを振って病魔を祓ったので、病気を成すことを
りょう(疒+樂)という。
療は後に作られた形声の字である。
「おんがく」の意味のときにはガク、「たのしむ」の意味のときにはラク、
「このむ」の意味のときにはゴウの音でよむ。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 旧字は樂に作り、柄のある手鈴(てすず)の形。
もと舞楽の時にこれを振って、その楽音をもって神を楽しませるのに使用した。
[説文]六上 に「鼓鼙(こへい(ふりだいこ))の形に象る。其の虡(きょ(楽器を
かける台))なり」(唐写本)という。
また弦楽器の象形とする羅津玉(らしんぎょく)説もあるが、上部は太鼓や絃の形では
なく、小さな鈴の左右に糸飾りをつけている形。
卜文・金文には、一鈴もしくは二鈴の形にしるす。
手に持って振り鳴らすもので、シャーマンの呪具(じゅぐ)として最も愛用されるが、
もとは神楽に用いたものであろう。
金文には和楽(わらく)の意に用い、[王孫遺者鐘(おうそんいしゃしょう)]
「用(もつ)て嘉賓(かひん)父兄と我が倗友(ほういう)とを樂しましむ」、
[きょ鐘(しょう)]「我が先祖を樂しましむ」のようにいう。
本来は神霊を楽しませるためのものであった。
楽は古く六芸の一つとされ、孔子も[論語、泰伯(たいはく)]に「詩に興(おこ)り、
禮(れい)に立ち、樂に成る」といい、樂を人の修為の窮極のものとしている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
楽は昔神を楽しませるためのものだったのですね。
今ではいろいろな楽しいことがあり、恵まれていることに感謝しなくてはいけませんね。
そういえば、我が町の白幡八幡大神では7月と9月の第3日曜日に禰宜舞(ねぎまい)が行われます。
禰宜とは神主さんのことで、お面と衣裳を変えながら5人の神様を演じるのですが、
左手の持ち物は剣・御幣・扇と替わりますが、右手には鈴を数段つけて、柄のついた神楽鈴
(かぐらすず)を持ち続けます。
もしかしたら、これが樂ののもとの形に近いのでしょうか。
では今日の一枚は・・・
前にも似たようなみかんの花をアップしましたが、これは金柑(きんかん)です。
ほのかな香を漂わせて静かに咲いていました。
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