新*今日の漢字* 「光」
今日はあいにくの雨ですが、お坊さんがお経をあげに来てくださいます。
朝から、掃除やお盆様を整え直していました。
では・・・
新*今日の漢字*
「光」 音読み コウ 訓読み ひか(る) ひかり
画数 6画 部首 儿(ひとあし にんにょう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 火と人(儿(じん))とを組み合わせた形。
儿は人を横から見た形で、古い字形では跪(ひざまず)いている人である。
頭上に大きな火をかき、火を強調してみせている字である。
人の上に大きな目をかいて目を強調している見や人の上に止(足あとの形)をかいている
先と同じような字の作り方である。
古代の人々にとって火は神聖なものであったから、火を守って神につかえる人がいた。
光はそのような火を扱う聖職者を示す。
のち火の「ひかり」そのものを光といい、光を出して美しみえることから「かがやく」の
意味となり、その意味を人の上に移して光栄(ほまれ)・光烈(りっぱないさお)
という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 火と儿(人)とに従う。
人の頭上に火光をしるし、火を掌る人を示す。
このような造字法は見・望・聞の初形、聖・先・かん(暵の日抜き)などの字形にみえる
もので、人の頭上に目や耳や足あとの形などを掲げて、その行為の意味を明示する方法で
あった。
火は古代において極めて神聖なものであったから、これを聖職として掌るものがあった。
殷の金文には光の下部を女の形に作るものがある。
字は早くから光栄・光耀(こうよう)の意に用いられ、金文の[令彝(れいい)]に
「用って父丁(ふてい)を光(かがや)かしむ」、[守宮盤(しゅきゅうばん)]「周師(人の
名)、守宮(人の名)の事を光かさんとす、 中略 などの例がある。
いずれも宗廟の祭祀に関して用いられている。
[説文]十上 に「明なり」という。
その録する古文二形は、いずれも字形の崩れたもので、ことに第二字は庶の字形に従う
ところ、鍋の下に火を加えている形であり、光とは関係のない字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
光の字にも人が隠れていたのですね。
古代において、神聖な火を強調して火を扱う聖職者を表しているのですね。
そこから光り輝く意味になり、今ではいろいろな光全般を表しています。
では今日の一枚は・・・
お盆らしい(?)光景です。
お盆様(精霊棚)の前で神妙な顔で座る猫のいちごです。
無邪気な猫には何かがみえるのでしょうか?
もしかして・・・・仏様?それとも虫?
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