新*今日の漢字* 「国」
今日は久々に午後から外孫を預かりました。
今日もご機嫌に数時間を過ごしてくれました。
では・・・
新*今日の漢字*
「国」 音読み コク 訓読み くに
画数 8画 部首 囗(くにがまえ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は國に作り、囗(い)と或(わく)とを組み合わせた形。
或は囗(都市を取り囲んでいる城壁の形)の周辺を戈(ほこ)で守る形で、
國のもとの字である。
或がのちに「或(ある)いは」のように用いられるようになり、混同を避けるため、
或に改めて囗を加えて國とし、武装した国の都をいう。
のち、「くに」の意味に用いる。
唐代の則天武后(そくてんぶこう(七世紀の女帝))は國が限定するという意味を持つ
或を要素としていることを不満とし、或の代わりに八方(あらゆる方向という意味)を
入れて圀の字を作らせた。
この字はいま徳川光圀(黄門)の名前に残されている。
国の字形は國の草書体から生まれた略字であるが、いま常用漢字として使われている。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は國に作り、囗(い)と或(わく)とに従う。
或は城郭の形である囗を戈で守る意で、武装した城邑を示し、國の初文。
或にさらに外囲の囗を加えたものが國で、もと国都をいう。
[説文]八下 に「邦(くに)なり」とし、邑部六下 に「邦は國なり」と互訓するが、
邦は封樹(ほうじゅ)して邦城を示す字、國は国都で武装都市を意味する字であるから、
必ずしも同義ではない。
[周礼(しゅうらい)、天官、大宰、鄭玄(じょうげん)注]に「大なるを邦と曰ひ、
小なるを國と曰ふ」、また[玉篇]には「小なるを邦と曰ひ、大なるを國と曰ふ」とあって
相反するが、字の原義は異なる。
金文には四或(こく)・南或(なんごく)・内或(ないこく)など國の字に或を用い、
西周後期以降に至って、王國・下國のように國を用い、あるいは「こく(邑或)」に
作る。
国家は古くは邦家(ほうか)といい、王家と邦とは同一のものであった。
国都に軍政の中心が移ってから、国家という。
圀(くに)は唐の則天武后(そくてんぶこう)が制定した新字の一、或(域)に
限定の意があるので、或をハ方にかえた。
徳川光圀(とくがわみつくに)の名はその字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
国という字にもいろいろな変遷があったのですね。
「くに」という字がいろいろある理由が分かりました。
では今日の一枚は・・・
久々の今朝の空模様の写真です。
美しいとは言えませんが、久々の明るい空に感謝ですね。
0コメント