新*今日の漢字* 「谷」
上の孫は昨日から明日まで幼稚園付属の体操教室のキャンプという名のお泊り会です。
下の孫は昨日は数駅先の電車とバスの博物館に行き、今日はスカイツリーで行われている
きかんしゃトーマスのイベントへと出かけました。
とても静かです。
では・・・
新*今日の漢字*
「谷」 音読み コク 訓読み たに
画数 7画 部首 谷
では常用字解で調べてみましょう。
象形 谷の入口の所の形。
上部のハの形が重なっているのは、山脈(やまなみ)が重なるように迫っている形。
下部は口ではなく凵(きょ)のような形で、谷の入口に形であるから、全体の形が
「たに」を示す。
甲骨文字は谷の入口の所に口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器))を置いて
いる形であって、そこは聖所として祀られたのであろう。
すべての水源の所は聖所として祀られることが多かった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 谷の入口の形。
左右から山がせまり、谷口が低く狭まった形を示す。
金文の字形では下がV形となっており、口ではない。
[説文]十一下 に「泉出でて川に通ずるを谷と爲す。水、半ば見えて口より出づるに從ふ」
とするが、口に従う字ではない。
卜文は口(さい)に従う形であるが、口(さい)従う谷(よう)は祝禱(しゅくとう)の
儀礼に関するもの、谿谷(けいこく)の字と異なる。
容・欲・浴は谷とは声義ともに別の系統をなしている。
谿谷の間は山気の深奥なるところであるから、神霊の依るところとされ、民間的な信仰の
対象でもあった。
[老子、第六章]「谷神(こくしん)死せず」、[老子、第二十八章]「天下の谷と爲る」、
[老子、第四十一章]「上德は谷の若(ごと)し」、[老子、第六十六章]「能(よ)く百谷
に王爲(た)る」など、谷を神霊化した表現が多い。
後略
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
これも複雑ですね、現在は同じ「谷」と書いても、渓谷の谷と口の部分が「さい」を表し、祝禱の
儀礼を表す「よう」の音のものがあるのですね。
これもまた、長い年月の間にいろいろな変遷があったのですね。
日ごろ上の孫に追いかけられ、追い詰められ、捕まってしまう年下猫のいちご。
昨日から天敵?の上の孫がいないので、何か拍子抜けした感じなのでしょうか、
私にまとわりついて、いつになく可愛い声で鳴きます。
窓辺にたたずむ姿も少し寂しそうに見えます。
違うかもしれませんが・・・
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