新*今日の漢字* 「作」
今日は実家へ行って来ました。
実家の後に寄った母の施設への帰り道、小さな水辺の小道などでかわいい植物を発見しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「作」 音読み サク サ 訓読み つく(る)
画数 7画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は乍(さく)。
乍は木の枝を曲げて家の垣などを作ることをいう。
甲骨文や金文では、城壁や青銅器を作ることを乍といい、乍が作のもとの字である。
のち作為(つくること)の字として作の字が作られた。
作はあらゆるものを「つくる」の意味から、人の行為全般に拡大されて、「いとなむ、
おこす、なす」などの意味に用い、作興(さくこう(起ちあがること))のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は乍(さく)。 乍は作の初文。
[説文]八上 に「起すなり」と作興(さくこう)の義とする。
[説文]は亡部十二下 に「乍は止(とど)むるなり。一に曰(いわ)く、亡なり」とし、
逃亡するものを遮り止める意とするが、亡は死者の骨の象で、乍とは関係のない字である。
乍の卜文・金文の形は、木の枝を強く撓(たわ)める形で、木の枝をまげて垣などを作る意。
丯(かい)を添えるもの、乍を撃つ形のさく(乍殳)に作るものなどがある。
卜辞に「邑(いふ)を乍(つく)る」「寢を乍る」「墉(しろ)を乍る」などあり、大規模
な建設工事などにも用いる。
その作業はまず垣・牆(かき)を作ることからはじまるので、作に始・起・興・動・用・
使・治・為などの訓がある。
金文の銘末におおむね「寶そん彝(はうそんい)を乍(つく)る」というのは鋳冶
(ちゅうや)の意、「汝(なんぢ)命じて「宰(さい)と乍(な)す」は任命の意、
「先王の乍(つく)りたまへる明刑」とは創始・制定の意、「余(われ)一人咎(きう)を
乍(な)さん」は作為のである。
金文の字形には、また乍の上下に手(又)を加えた形、辵(ちゃく)を加えた形、
旁(つくり)に攴(ぼく)を加えている形などがあり、その作業のあり方を示している。
中略その字であったが、字が多義化して別に作が作られ、作為の字となった。
作興・振作などは、木工設営のことから、のちすべて人のなすところに拡大した用法で
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
乍の字も乍がいろいろな用途に使われるに至って、「イ(にんべん)」が付けられて、「つくる」の
意味に限定したようですね。
今日の帰り道「せせらぎの小道」のようなところで見つけた花です。
少しピンボケですが、「ホトトギス」の花です。
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