新*今日の漢字* 「止」
今朝はミサイル発射のメールを受けて起きました。
一つ間違えば大惨事となります、止められる人は居ないのでしょうか。
では・・・
新*今日の漢字*
「止」 音読み シ 訓読み と(まる める)
画数 4画 部首 止(とめる)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 趾(あしあと)の形。
甲骨1が右足の趾。甲骨2が左の趾である。(すみません、古い字形が打ち出せません)
止は歩の上半分で、左右の趾を前後に連ねた形が歩である。
足に力を入れて強く趾をつけることから、止は「とまる、とどまる」の意味に使われる
ようになり、「あしあと」の字として止に足へん(足)を加えた趾が作られた。
止が趾のもとの字で、趾はその形声字である。
之(し)は甲骨文字の字形は止と同じで、趾の形であり、趾の形によって足の動きを
表している。
之は「ゆく、すすむ」の意味となる。
代名詞の「これ、この」の意味に用いるのはその音を借りる仮借の用法である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 足あとの形。
步(歩)の上半部、[説文]二上 に「下基(かき)なり。艸木(さうもく)の出でて址
(あし)有るに象る故に止をもって足と爲す」と、止・基の畳音をもって解するが、
草木の象とは関係がない。
[説文]は之・止をすべて草木の象とするが、みな趾(あし)あとの形である。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「衽(じん(しとね))、何(いづ)くに趾
(あし)せんかと謂ふ」とは、寝臥(しんが)のとき、趾を向ける方向を問う意である。
止を動詞その他に用いるに及んで、名詞としての趾(し)が作られた。
[詩、豳風(ひんぷう)、七月]「四の日(二月)趾(あし)擧(あ)ぐ」とは農耕を
はじめることをいう。
中略
留止・禁止・容止などのほか、「ただ」のような副詞の用法などがある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「止」の足あと説は白川説の重要な柱の一つだと思います。
二千年近く信じられてきた説文解字の説を覆すことは容易なことでは無かったと思われます。
しかし今は口は「(さい)という祈りの文を入れる器の形」、止は「足あとの形」等は定着してきて
います。
では今日の一枚は・・・
何の花だと思いますか?
イタドリの花が見事に咲いていました。
何年か前に春の頃、芽が出た頃は食べられると聞いていたのですが、今調べましたら、乾燥した根は
虎杖根(コジョウコン)という漢方の薬になるそうです。
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