新*今日の漢字* 「市」
今日も朝から良い天気でしたが、午後はところにより雨が降るそうです。
午前中はペット用品や食品を買いに2軒のお店をはしごしました。
たっぷり買って、大満足です。
では・・
新*今日の漢字*
「市」 音読み シ 訓読み いち
画数 5画 部首 巾(はば)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 市(いち)の立つ場所を示すために立てる標識の形。
市が開かれる場所は多くの人が集まるので、高い標識を立て、監督者を派遣して
管理した。
古い字形には、上部には止(し)という音符を加えるものが、市の字形にはその形が
残されていないので象形とする。
市は「いち、うる、かう」の意味であるが、市(いち)の立つ「まち、都市」の意味にも
用いる。
古代の市は歌垣(若い男女が集まって飲食や舞踏をしたり、掛け合いで歌を歌って性的
開放を行うもの)の場所でもあった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 市(いち)の立つ場所を示すための標識の形。
交易の場所には高い標識を樹(た)て、検査官を派遣してこれを監督した。
[説文]五下 に「売賣(ばいばい)するものの之(ゆ)く所なり。市に垣有り。
冂(けい)に從ひ、きふ(乃のノ無し)に從ふ。きふ(乃のノ無し)は古文及なり。
物の相及ぶに象りなり。之(し)の省聲」とその字形を解くが市は朿(し)と同じく、
標木の形の上に、さらに止(之(し))を加えている形である。
止が声符であるのか、別に意味するところがあるのか知られないが、金文にその字形が
ある。
[唐六典(とうりくてん)]に市を「建標立候、陳肆辨物(ちんしべんぶつ)」という
ように、市には標識を樹(た)て、これを監督するが、それは古くからとられていた方法
であろう。
市は近郊の広場などで行われ、[詩、陳風(ちんぷう)、東門之枌(とうもんしふん)]
「穀旦(こくたん(よあけ))に于差(うさ(雨乞いの祈りの声))す 南方の
原(げん)に 其の麻(原文旧字体)を績(つむ)がず 市(まち)娑婆(さば)す」と
あって、そこでは歌垣なども行われた。
中略
公開処刑もこのような場所でなされたが、のち市が都邑内の一定の場所で解説されること
になり、邑里(ゆうり)を市井(しせい)という。
わが国でも古く「いち」とよばれるところがあり、歌垣の場所とされることが多かった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
市は象形の字とは思いませんでしたが、標識の形だったのですね。
日本の地名柄も「四日市」「五日市」「十日市場」など市が立っていた名残があります。
地名になるほど大切なものだったのですね。
では今日の一枚は・・・
柿です。
すでに赤くなっているものは、年寄りたちは「虫あかるみ」と言っていました。
実は「へた」の所に通称「かきのへたむし」本名「カキミガの幼虫」がついて、木には「へた」
だけを残して実を落としてしまうという害虫がいるのです。
確かに写真の中にも「へた」だけ残っているものがありますね。
舅がいた頃は6月と8月の2回消毒をしていたのですが、もう何十年も消毒をしていませんから、
虫にしてみれば、食べ放題というところでしょうか。
なるべく多めに残してほしいものです。
0コメント