新*今日の漢字* 「社」

今日は朝から心地よい光の中で目覚めました。

午前中から内孫二人が遊びに来て、ゲームをして遊んでいましたが、

昼食に帰ったので今は静かです。

では・・・

新*今日の漢字*

「社」 音読み  シャ    訓読み  やしろ

    画数   7画    部首   ネ(しめすへん)

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は土(ど)。

     土は古く社(しゃ)の音でよまれ、社のもとの字である。

     土は土をたて長の饅頭形(まんじゅうがた)にまるめて台上に置いた形で、

     土主(土地の神。くにつかみ)の形である。

     甲骨文字には小点が付いた形があるが、土主に清めの酒をふりかけている形である。

     土主のある所が「やしろ(神を祭る所)」でり、土主に酒をふりかけてこれを拝んだ

     のである。

     やしろは、もと建物を建てたり、屋根で覆うことはなかったのである。

     示じゃ神を祭るときに使う机である祭卓の形であるが、土がつち、つちくれ、大地などの

     意味に使われるようになって、土に示を加えた(示土)がもとの「やしろ」の意味に

     使われるようになった。

     山川叢林(そうりん(低木の密生した林))の地はすべて神の住むところと考えられ、

     各地の土主の上に木を植えて祭ることが多かった。

     のち建物を建て、そこに神を祭るようになり、神社(神を祭る建物)という。

     のち社を中心とした人々の集団が作られるようになり、結社(共同の目的のために

     作った団体)・会社(営利事業を目的とする社団法人)のように人々の集団の意味に

     使う。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は土(ど)。 土の古音は社(しゃ)で、社の初文。

     土が多様化するに及んで、限定符の示を加えて形声字の社となった。

     卜文・金文の土は、社の原字として用いられることが多く、土は土主にして社の原型を

     なすものである。

     [説文]一上 に「地主なり」とあり、土地の神、産土神(うぶすながみ)をいう。

     [左伝、昭二十九年]「共工(きょうこう)氏に子有り、句龍(くりゅう)と曰ふ。

     后土と為る」とあり、神社とされる。

     殷の先公祭祀にも土があり、周には冢社(ちょうしゃ)があり、また各地にその地の社神

     があった。

     山川叢林(そうりん)の地はすべて神の住むところとされ、社樹を樹(う)え、その木に

     よって槐社(かいしゃ)・櫟社(れきしゃ)・枌楡社(ふんゆしゃ)のようにいう。

     古文の字形が木に従うのはそのゆえである。

     [周礼(しゅうらい)、地官、大使徒]に「其の社稷(しゃしょく)の壝(ゐ(い)) 

    (社壇とその封界)を設けて、之(これ)が田主を樹(う)う。各々其の野の宜しきところ

     の木を以てす。遂に以て其の社とその野とに名づく」とあり、いわゆる封建の礼をいう。

     のち行政区として里社を立て、軍行のときには軍社を立てて、軍礼を行った。

     中略

     社はその地縁的集団に固有の信仰であるから、たとえば殷の滅亡ののちにおいても、

     その社は亳社(はくしゃ)殷社として、その住民によって祀りつづけられた。

     中略

     中国では我が国のような社の形態を後世まで維持することはできなかった。

     社はのち集団的秩序をもつものの名となり、結社・商社・会社のようにいう。

  (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より 

久々に字統の解説が長く、書物の例や土につながる文字の解説部分を省略してしまいました。

神社と会社は関係がないと思っていましたが、もともとは社を中心とした人々の集団ができ、

のちその集団の目的によって、結社や会社という集団もでき上がってきたのですね。

「やしろ」だけではない「社」の広がりがある、人々の柔軟な考え方があるから、漢字はさらに面白くなったのかもしれませんね。


そうそう、久々の朝日で目覚めた感じでしたので・・・

今日の一枚は・・・

やっぱり朝日ですね。

雲が少しあるのいいですね。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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