新*今日の漢字* 「知」
今日は先日に続いて娘の家で外孫を預かりました。
カラーボールがたくさんありまして、テーブルの上にボールを乗せてあげると・・
手に取ってポンと投げます。
そのボールがテーブルから落ちるとケタケタと笑って大喜びをしました。
娘の帰宅後、話をすると・・・
外孫のマイブームが何かを放り投げることだそうで・・・
なるほどね、と納得しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「知」 音読み チ 訓読み し(る)
画数 8画 部首 矢(やへん)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 矢(し)と口とを組み合わせた形。
矢は神聖なものとされ、誓約のときにそのしるしとして矢を用いるので矢(ちか)う
とよみ、矢を折ることは誓うときの所作(しょさ(しぐさ))であった。
口は「さい」で、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
神に祈り、神に誓う事を知といい、「あきらかにしる、しる、さとる」の意味に用いる。
神に誓ってはじめて「あきらかにしる、さとる」ことができるのである。
また「政(まつりごと)知らんとす」のように「つかさどる」の意味にも用いる。
智(ち)のもとの字は矢と干と口とを組み合わせた形で、矢のほかにさらに聖器としての
干(たて(盾))を加えて神に誓う事を示す字である。
知が主として「しる」と動詞に用いるのに対して、知は「ちえ、ちしき」と名詞的に
使用する。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 矢と口に従う。
矢に矢(ちか)う の意があって、誓約のときに用いるもの。
口は「さい」で祝禱を収める器の形。
神に祝禱し、神に誓約する意の字で、これによってなすべきことが確認されるのである。
知は[説文]五下 に「詞なり」とし、字を矢・口の会意とするが、その会意とする理由は
述べていない。
[玉篇]に「識(し)るなり。覺(さと)るなり」なりとする。
神に約してはじめてそのことが確知され、認識されるのである。
[左伝、襄(じょう)二十六年]「子産(しさん)、其れ將(まさ)に政(まつりごと)を
知らんとす」とある知が字の原義に近く、司(つかさど)る意がある。
[説文]の「詞なり」はあるいは司の誤りで、司主の意であろう。
司ることよりして、知悉(ちしつ)の意となる。
知事・知県は司主の意。
知識・知能は、神を祀ることによって神によって与えられるものである。
人の相知る者を知己・知友といい、文を知ることを知足・知退という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「知」は今よりも深い意味で神に誓って始めて、「あきらかにしる」ことができたのですね。
では今日の一枚は・・・
白い花が咲いたハナキリンです。
黄緑色の部分が今年伸びた芽です。
この枝だけ結構伸びました。
来年も咲いてくれるでしょうか。
うん?左側の枝にドライフラワーのようになった花が残っていますね、写真を見て気が付きました。
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