新*今日の漢字* 「答」
今回の台風は私の住んでいる地域では雨も風もそれほど強くなく過ぎ去っていきました。
主人は定年前つとめていた会社のお手伝いで6時半頃出掛けました。
上の孫は小学校へ、下の孫は役員会があるママさんと一緒に幼稚園へ出かけて行きました。
孫たちのパパである息子は熱があるそうで、先ほど病院へ出かけました。
ということで、良い天気の日に一人でお留守番です。
孫たちと遊ぶのも楽しいですが、一人の時間もうれしいものです。
では・・・
新*今日の漢字*
「答」 音読み トウ 訓読み こた(える え)
画数 12画 部首 竹かんむり
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は合(ごう)。
合に荅(とう(あずき))の音がある。
古くは合を答(こたえる)の意味に用い、金文の[陳侯(ちんこう)因(いん)し
(資の貝の代わりに月)敦(たい)]に「厥(そ)の徳に合揚(たふやう)す」という。
合は口(さいで、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形)に蓋(ふた)をしている
形で、器と蓋が相合うことをいう。
のち問いに対して「こたえる」の字に答を用いるようになる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は合(ごう)。
合は古く答の意に用いて、答の初文。
荅(とう)と同じく、トウの声があったものと思われる。
[説文]は艸部一下 に「荅(たふ)は小尗(せうしゅく(小豆(あずき)))なり」の
字をあげているが、答の字を収めていない。
[爾雅(じが)、釈言]に「たふ(合の下に田)は然りとするなり」とあって、古くは
「たふ(合の下に田)」を用い、またのち答を用いる。
金文には斉器の[陳侯(ちんこう)因(いん)し (資の貝の代わりに月)敦(たい)]に
「厥(そ)の徳に合揚(たふやう)す」とあって答揚の意。
揚も金文に「對揚」と連用して謂う語で、ともに答えると読む字である。
[左伝、宣二年]に「(皀旡)に合(こた)へて來(きた)り奔(はし)る」の合も、
答の意。
(合の下に田)は金文の[晋公(しんこう)てい(奠の下に皿)]にみえ、[宣賢本(せん
けんぼん)尚書(しょうしょ)、洛誥(らくこう)]にも「厥の師にこた(合の下に田)
ふ」と(合の下に田)の字を用いている。
漢碑(かんぴ)にもそれに似た字形を用いるものもあり、また荅に作るものもみえる。
(合の下に田)や荅は、漢代の用字と思われ、答問の字に答を用いるのは、のちのことで
あろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
合が答の最初の形だったのですね。
それ以外にも「とう(合の下に田)」や荅や揚など同様に使われていたのですね。
そして漢代以降に答の字が出てきたのですね。
私は竹かんむりを見て、木簡竹簡の時代の漢字かな?と思っていたのですが、違いました。
調べてみないと分からないものですね。
早速ですが、今日の一枚は・・・
今朝の5時36分の空です。
夜の空と朝の空がせめぎ合っているようです。
黎明ってこんな感じでしょうか。
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