新*今日の漢字* 「東」
最近恒例となりました、雨の週末です。
突き指状態だった、右の親指も少しずつ痛みを伴わない可動範囲が広がり、生活もずいぶん楽に
なりました。
しかし、どんな転び方をしたら、右の親指、右ひざ、左手の甲だけ怪我をするのか不思議です。
では・・・
新*今日の漢字*
「東」 音読み トウ 訓読み ひがし
画数 8画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
仮借 もと橐(ふくろ)の形。
上下を括(くく)って袋の形にしたものであるが、袋の意味に使われることはなく、
方位の名の「ひがし」の意味に用いる。
方位の東・西・南を示す字は本来その字はなく、みなその字のもとの意味とは関係なく、
音のみを借りた仮借(かしゃ)の用法である。
東が「ひがし」の意味に使用されるようになり、東に音符の石(せき(石に宕(と
う)・拓(たく))の音がある)を加えた形声字の橐(たく(ふくろ))が作られた。
石を除いた部分はもとの東の形である。
国語では「あずま」とよみ、東歌(あずまうた(東国地方の人々の歌・民謡))という。
次に字統を調べてみました。
仮借 もと橐(ふくろ)の形。
橐の上下を括(くく)った形である。
東がのち仮借して方位の名の東の字に専用されて、東に声符の石(石に宕(とう)の声が
ある)を加えた橐(たく)の字が別に作られた。
東は象形の字であるが、のち仮借義のみに用いられるものであるから、仮借とする。
[説文]六上 に「動くなり。木に從ふ」とし、「日の木の中に在るに從ふ」、すなわち日が
東方の木の間から昇る形とする。
木部六上の榑(ふ)字条に「榑桑(ふそう)、神木なり、日の出づる所なり」とあって、
その木を扶桑とする。
太陽の運行については十日説話があり、日は交替してこの扶桑神木より天に向かって昇と
されており、[説文]の字説はその説話を背景としている。
卜文・金文の字形は上下を括った嚢の形で、橐の初文。
古代の獄訟に、原告と被告は束矢鈞金(きんきん)の類を提供し、誓約して裁判を受けた
が、そのことを曹という。
曹の初文は「そう」(上部「横並びの東が二つ」+下部「日」)。
「そう」の上部に二つ並んでいる東は、その提供物を入れた橐の形である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
許慎の説文解字では「日が 東方の木の間から昇る形」としているますが、甲骨文字や金文をみると、
東という字はもともと袋の上下を括った物で、形的に言うと飴玉を紙でくるんで左右でひねりを
加えたミルキーの包み紙のような形です。
のちに方位の名の「ひがし」にのみ使用されることになったのですね。
そして「ふくろ」を表す文字として、新たに嚢や橐の字が作られたのですね。
もとの意味に全く使用されないということもあるのですね。
もうひとつ気になったのが、「束矢鈞金」です。
束矢は矢を束にしたもの、「鈞金」はおそらく「鈞」が「中国、古代から明代まで用いられた質量
単位。一鈞は三〇斤にあたる。」 (大辞林 第三版)とあるのでそれ相当の金もしくはそれ相応の金属
なのでしょうか。
ふと思ったら、11月3日から4日実家の姉に連れられて、比叡山延暦寺と高野山への旅行でした。
11月なんてまだまだ先と思っていたのですが、すぐそこだったのですね。
仏様が大好きなので、お寺さんへ行けるのはうれしいことです。
まして、大好きな空海さんのお寺さんである高野山は二度目ですが、楽しみです。
では今日の一枚は・・・
前回行った時の写真ですが、高野山壇上伽藍の経堂です。
建物と基礎部分の間に象の牙のような物が出ていますね。
ここを同じ方向へ押しながら一周まわると膨大なお経を読んだのと同じ功徳があるそうで、
チベットのマニ車と同じようなものになっているそうです。
重厚な建物ですが、回るようにできているそうです。
先日ブラタモリで放送していたのを姉がみていてここと奥の院のもう一か所に行きたいそうです。
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