新*今日の漢字* 「同」
昨日昼間は前日に続いて咳は出ていましたが、普通通りでした。
夜、入浴後、なんと声がほとんど出なくなりました。
そんな時に実家の姉の電話です。
明後日からの旅行があるのに・・・と年甲斐もなく怒られました。
では・・・
新*今日の漢字*
「同」 音読み ドウ 訓読み おな(じ)
画数 6画 部首 口
では常用字解で調べてみましょう。
会意 甲骨文字・金文の字形は凡(ぼん)と口とを組み合わせた形。
凡は盤の形。
口は「さい」で神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
[書経(しょきょう)、顧命(こめい)]に即位のときの儀礼に用いる酒器を同瑁(どう
ぼう)といい、同は筒形の酒杯の名であると思われる。
興は同を両手で持ち、更に両手で支えて酒を注いで、大地に宿る霊をよびおこす儀礼で
ある。
周代には諸侯が集まって天子に拝謁する会同という儀礼があった。
集まって同という酒杯を使って行う儀礼をともにすることから、「ともにする、おなじく
する、おなじ、ともに」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 卜文・金文の字形は、凡と口とに従う。
凡は盤の形。
口は「さい」で祝禱を収める器の形。
会同のときの儀礼を示す字とみられる。
[説文]七下 に「合會するなり」として字を会意とする。
[繋伝(けいでん)]に「化同じうして、而(しか)る後心同じ。然る後、謀らずして辭
(じ(辞))を同じうするなり」とし、口を言辞の意とする。
古い字形はすべて凡(盤)と祝禱を収める器の「さい」に従うており、その盤は酒器の
ようである。
[書、顧命(こめい)]は康王即位の大礼をしるすものであるが、同瑁(どうぼう)とよばれ
る酒器が用いられ、即位する新王とその王霊の媒介者である聖職者太保(たいほ)との間
に、同瑁(どうぼう)による献酬(けんしゅう)が行われる。
それで同には酒杯の意があり、その杯で酒を地にそそぐことを興(きょう)、人にそそぐ
ことを釁(きん)という。
これらの字の上部は、両手で同をもち、これで酒を灌(そそ)ぐことを示す形で、同が
その儀礼に用いられる筒形の酒杯であることを示す字形である。
すなわち同は祓い清めること、祓い清めることによって一体となること、その儀礼への
参加者が合一することを意味する。
以下略
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
同はもともと凡(盤)という酒器で、それを使って祓い清めることによって一体となるその儀礼の参加者が合一することだったのですね。
三国志や封神演義で「会盟」といって諸侯が集まって盟約を結ぶ儀式が描かれていましたが、
そういう場面で使われていたのかな~と想像してみました。
ちなみに「牛耳る」という言葉も元はこのような会盟のときに「牛の耳を切って」皆でこの牛の血をすする儀式があり、この牛の耳を切ることができる主導者(盟主)が団体の中心となって事を運ぶ事をいうそうです。
以前娘が「声が出なくなったら耳鼻咽喉科へ行った方がよ」と言っていたので、近所の耳鼻咽喉科へ行って来ました。
先生は鼻から胃カメラのようなカメラを入れて映像を見ながら、「あ~声帯が腫れているね、風邪が治っても声が元通りになるには1週間か2週間かかるかもね。」とおっしゃいました。
声帯を治す薬は無いらしく、咳止めの薬・のどの炎症を抑える薬・痰(たん)をを出やすくする薬を
処方されました。
では今日の一枚は・・・
三日連続ですみません、今朝の空模様です。
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