新*今日の漢字* 「里」

今日は午前中に自分の部屋の片づけをしていました。

昼頃何気なく一階に降りてくると・・・座敷に人の気配が!

あれ?とのぞき込むと娘と外孫が座敷で寝ていました。

近所の保育園の園庭解放で遊びに来て、我が家に寄ったそうです。

慌てて、昼ごはんの支度をしました。

部屋の片づけは中断となりました。

では・・・

新*今日の漢字*

「里」 音読み  リ    訓読み  さと

    画数   7画   部首   里

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 田と土とを組み合わせた形。土は社(神を祭るやしろ)のもとの字であるから、

     田の神を祭る社のあるところを里といい、その社を中心に人々が住むようになったので、

     「さと、むらざと、むら」の意味に用いる。

     のち行政単位や距離の単位の意味にも用いた。

     国語の「さと」は、土地の守護神(産土神(うぶすながみ))を祭る場所を中心として

     営まれる生活の場という意味であるから、里のもとの意味に適合する。

     俚(り)はいなか、いやしいの意味に使う。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 田と土とに従う。

     土は社の初文。

     里とは田社(田の神を祭る社)のあるところをいう。

     [説文]十三下 に「居(を)るなり」とあり、[繋伝(けいでん)]に「一に曰く、土(ど)

     聲なり」とするが、声が合わない。

     [書、酒誥(しゅこう)]に「越(ここ)に内服に在りては百僚・庶尹(しょゐん)、惟

            (こ)れ亞、惟(こ)れ服、百工と百姓(ひゃくせい)・里居」とあり、この「里居」を

     [説文]の解と同じとする説もあるが、周初の金文[令彝(れいい)]に「明公(めいこう)、

     朝(あした)に成周に至り、明を出して三事の命を舎(お)く。卿事寮(けいじれう)

     と諸尹(しょいん)と里君と百工と諸侯」とあって[酒誥]の文は「里君」の誤りである。

     里を行政単位として五十家とする説、二十五家とする説などがあるが、里は田社のある

     ところであり、「百姓・里君」といわれるように、もと氏族的な構成をもち、その長官を

     里君といったのであろう。

     西周後期の金文[大き(皀殳)]に「余(われ)大(人名)に乃(なんぢ)の里を賜へり」の

     ように、田里を他の転賜する例があり、里を単位として取り扱っている。

     のち経営的な田土には、条里的な区画を施したこともあり、これを城市に移して、坊里と

     いう。

     [礼記(らいき)、祭法]「大夫以下、群れを成して社を立てて置社と曰ふ」の[鄭玄(じょ

     うげん)注]に「大夫、特(ひとり)社を立つることを得ず。民と族居し、百家以上なら

     ば、すなわち共に一社を立つ。今時の里社是れなり」とは、漢(かん)時の制によって

     注するものである。

     一定区画の名より距離の意となり、一里は三百歩、のち三百六十歩とする。

     城邑(じょうゆう)に対して田野を里といい、その俗を俚族(りぞく)という。

 (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より  

もともと里は産土神を祭る田社のある所を言ったのですね。

のち経営的な田土に条里的な区画をしたこともあり、城市にも移して坊里となり、一定区画の距離の

意味となったのですね。

ちなみに我が家の最寄り駅まで、舅たちは一里と言っていました。

今の距離感に直すと、4kmぐらいらしいです、歩くと約一時間ぐらいです。


眠くなりました、今日の一枚はお休みします。

 

     

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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