新*今日の漢字* 「飲」
大掃除の片づけですっかり忘れていましたが、年賀状を作りました。
デザインは全部一緒ですが、文章は5種類あります。
では・・・
新*今日の漢字*
「飲」 音読み イン 訓読み の(む)
画数 12画 部首 食
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字はいん(酓欠)に作り、酓(いん)と欠(けん)とを組み合わせた形。
酓は蓋(ふた(今))をした酒樽(さかだる(酉))。
欠は人が口を開いて飲む形。
(酓欠)は酒樽の中の物を飲む形で、「のむ」の意味となる。
食は蓋(亼)をした食器の形であるから、その中の物は飲むものではないが、のち
(酓欠)に代わって飲が「のむ」の意味の字として使われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は(酓欠)。
酓(いん)と欠(けん)とに従う。
[説文]八下 に「歠(すす)るなり」という。
飲の初文は酓で、酒樽(さかだる)に蓋栓(がいせん)を加えた形。
欠は人が口を開けて飲む形である。
飲は食に従うているが、飲むべきものは酒漿(しゅしょう)の類である。
卜文の字形に、俯(ふ)して舌を出す形のものがある。
列国期の金文に「(酓欠)食歌舞」「(酓欠)酒」などの語がみえる。
飲食歌舞は列国期より殊に盛んとなった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
飲はもと(酓欠)という字だったのですね。
変換でこの字が出てこなかったので二文字をつなげて一文字にしてあります。
甲骨文字や金文の字形は本当に酉(酒樽)にかぶさるようにして飲んでいるような様子が書かれて
います。
気になる方は「白川フォント」と検索して「飲」の字を検索して見てくださいね。
のちの時代になって「飲」の字が使われるようになったのですね。
「欠」には今使われる欠席などの「ケツ」と「ケン」と読む字がありまして、
「ケツ」はもと「缺(けつ)」という字でけつ(缺の右側)は「一部が欠けた円い玉(ぎょく)を手
に持っている形ですが、「ケン」は前に向かって口を開いて立つ人を横から見た形で、あくび」の
意味だそうです。
そしてなんと両者は何の関係もない字だそうです。
何の関係もない字が同じ形であらわされることがあるのですね、ふしぎですね。
では今日の一枚は・・・
いつも朝の空なんですが、たまには・・・
昼間の空はどうでしょうか。
絵にかいたような雲が浮かんでいます。
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