新*今日の漢字* 「院」

今日は息子が出張ということで、朝5時前から起きていたので、この時間に書き込みです。

我が家で「院」の思い出と言えば、15年ぐらい前でしょうか。

記念受験で受けた第一希望の大学に入学した息子。

早々に親向けに就職についてのお話がありました。

上の娘は就職活動をしていないので、御茶ノ水のリバティータワーまで話を聞きに行きました。

先生いわく「我が〇大学といえど、コンピューターの前で仕事をするには院(修士)を終えないと

できません。」

その一言で、私の中では修士課程まで行かせることに即決定しました。

成績もなんとか、修士課程を修了し念願のコンピューターの前で仕事をしています。

では・・・

新*今日の漢字*

「院」 音読み  イン    訓読み  ---

    画数  10画    部首  こざとへん

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は完(かん)。

     もとは完の音でよむ字であった。

     古くは寏(かん)とかかれ、その異体字として院が用いられ、エンの音でよんだ。

     垣(えん(かき、かきね))の意味で、「かき、垣のある建物」を院という。

     またその建物に付属する「その、庭」をいう。

     のち学者の住居を書院、僧侶の住む建物を僧院という。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は完(かん)。

     もと完声の字。

     [説文]の寏(かん)字条七下 に寏の重文として院をあげ、「寏(くわん)、或いはふ

     (追のしんにょう無しで四角が3個)に從ふ」とするが、のちインが通用の音となった。

     またその義について、[説文]十四下 に「堅なり」というのは畳韻の訓であるが、院に

     ついては唐以前の用例がほとんどなく、その字義を確かめることができない。

     普通には宮殿や院落(庭)、学校・書院・仏寺・道観・妓楼などの建物をいう。

     もし寏の異文ならば、寏は[説文]に「周垣(しうゑん)なり」とあり、垣をめぐらした建物

     の義となる。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

院はもともと「カン」と読む字だったのですね。

字の形も「寏」と書かれ、その異体字として「院」が使われ、「エン」の音だったのですね。

しかしながら、唐以前の用例がほとんどなくて、字義は確かめられないのですね。

「寏」の異文だとすると垣をめぐらした建物となります。

確実な字義が分からないので、「普通には」が付いて「宮殿や院落(庭)、学校・書院・仏寺・

道観・妓楼」などの建物であると解説されています。


さて今日の一枚は・・・

新しい写真がないので、三毛猫のモモを追いかけていると、猫ですね、逃げ回ります。

いつもすることですが、引き戸のふすまを頭で押し開けて座敷へと逃げました。

ちなみに、モモの尻尾ですが、短いのではなく、折れ曲がって渦(うず)を巻いています。

おそらくお母さんのお腹の中でそうなったのでしょうね。

固まったまま伸びることはありません。


ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000