新*今日の漢字* 「起」
お正月などで曜日感覚があまりないですが、日曜日だったのですね。
そろそろ、通常モードに戻らなくてはいけませんね。
では・・・
新*今日の漢字*
「起」 音読み キ 訓読み お(きる こる こす)
画数 10画 部首 走(そうにょう)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字はき(起の̪己が巳)に作り、音符は巳(し)。
巳は蛇の形で、走は走る、行くという意味であるから、起は蛇が頭をもたげて進むの意味
となる。
その蛇の姿は人が立ちあがり、なにかことを始めるときの姿勢に似ているので、起は
「たつおきる、ことをはじめる、つくる、おこす」という意味がある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字はき(起の̪己が巳)に作り、巳(し)声。
[説文]二上 に「能(よ)く立つなり」とし、巳声とする。
また[白虎通(びゃっこつう)、五行]に「巳なる者は、物必ず起つ」とは、五行説において
巳は四月にあたるからであろうが、五行説は後世の思想で文字の成立を是によって説く
べきではない。
古文・篆文(てんぶん)の字形は巳に従うが、巳は蛇の形で、走は走る、行くの意味で
あるから、蛇が頭をもたげて行く意である。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]「業を請(青が靑)ふときは則ち起つ。益
(えき)を請(青が靑)ふときは則ち起つ」のように、坐(ざ)しているときの姿勢から
起つときのさまをいう。
それよりして、すべて興作(こうさく)の義に用い、大は起軍・起義より、小は起家・
起身、その他発動してことを始める意用いる。
人の日常は起居のうちにあり、天子の日常は言行を記録する官を起居注(ききょちゅう)
といい、その初をまた[起居注]という。
わが国の六国史(りっこくし)は[日本書紀]を除き、他はみなその形式のものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「起」という字はもともと「蛇が頭をもたげて進むの意味」だったのですね。
「その姿が、人が立ちあがり、なにかことを始めるときの姿勢に似ている」から「おきる」等の意味
になったわけですね。
さて今日の一枚は・・・
日曜だからちょっと寝坊をしまして、明るくなってから起きました。
また例のごとく今朝6時52分の空模様です。
穏やかな1日の始まりを予感させる空ですね。
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