新*今日の漢字* 「客」
先日契約した車の支払いに最寄り駅まで行って来ました。
仕事をしていた時は毎日のように通っていた場所なのですが、
1ヶ月に1回も行かなくなってしまいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「客」 音読み キャク カク 訓読み ---
画数 9画 部首 宀
では常用字解で調べてみましょう。
会意 宀(べん)と各とを組み合わせた形。
宀は大きな屋根の形で、祖先を祭る廟(みたまや)
各は口(さい(下記への祈りの文である祝詞を入れる器の形))を供えて祈り、
神を招くのに応えて神が天から降る形。
客は廟の中に降下し格(いた)る神で、他から迎えた神(客神という)である。
わが国では「まろうど」(異族の神)といった。
客はのち神をいうのではなく、人間のことをいうようになり、客人(きゃくじん(客と
してきている人。お客))や旅人(たびびと)の意味に使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 宀(べん)べんと各戸に従う。
[説文]七下 に「寄なり」とし、各声とする。
宀は廟屋(びょうおく)、各は祝禱して神に祈り、神霊がそれに応えて降下する意で、
神の各(いた)ることをいう。
召に対して各といい、昭格とは神霊の格(いた)り臨む意である。
その廟中に各(いた)るものを客といい、客とは客神の意。
[詩、周頌(しゅうしょう)、振鷺(しんろ)]に「我が客(きゃく)、戾(いた)る」、
また[周頌、有客(ゆうきゃく)]に「客有り、客有り 亦(また)其の馬を白(あを)
くす」とみえるが、この二篇は、先王朝の殷の祖霊を迎える詩である。
先王朝の祖霊は、二王三恪(かく)として、周の廟祭に参向する定めであり、その後裔
(こうえい)たちが、客神としてこれに臨んだ。
すなわち異族神参向の儀礼である。
殷は白色を尚(たっと)んだので、殷の祖神は白馬に乗って周廟に入った。
客とはそのような異族神であり、すなわち「まろうど」である。
「まろうど」は、わが国においても、もと客神を意味した。
のち賓客をいい、異客をいい、他地に赴くことをいう語となって、客卿(きゃくけい)・
客遊・客行・客寓・客戸・客死といい、旅客を扱うところを客舎という。
各声に従う字にはかく(行にんべん+各)格・客・客・恪(かく)・愙(かく)など、
みなその声義を承ける。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「客」はもともと「廟の中に降下した神で、他から迎えた神」をいうものだったようですね。
のち、神から人をいうようになり、客としてきている人や旅人のことをいうようになったのですね。
では今日の一枚は・・・
鏡餅を下げたので、かきもちなどと一緒に干してあります。
干して、砕いて、砕いて、いわゆる「ひっかき餅」にします。
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