新*今日の漢字* 「究」
関東は穏やかな天気に恵まれ、通学2日目の上の孫は元気に出かけて行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「究」 音読み キュウ 訓読み きわ(める)
画数 7画 部首 穴(あなかんむり)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は九(きゅう)。
九はその身を折り曲げている竜の形で、かがめ曲がるという意味がある。
穴の中で身をかがめ、窮屈な形で入りこむことを究といい、「きわめる、きわめ、
きわめつくす」の意味に用いる。
窮(きゅう)と音・意味の近い字である。
弓なりの天井の高い形ならば穹(きゅう(そら))、身を曲げて入りこむのは窮、
究・穹・窮は音と意味が近く、通用することが多い。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は九(きゅう)。
九は竜がその身を究曲している形で、究曲の義がある。
[説文]七下 に「究は窮なり」、窮字条に「極まるなり」、また穹(きゅう)字条に「窮
なり」とあって、穹・究・窮の三字はみな声義の近い字であるが、それぞれ慣用上の区別
があり、穹は穹窿(きゅうりゅう)でドーム形、窮は身を究曲する形、究は探索しつくす
意である。
[詩、大雅、皇矣(こうい)]「爰(ここ)に究(はか)り、爰に度(はか)る」の[毛伝]
に「究は謀なり」とあり、[小雅、常棣(じょうてい)]「是(これ)を究(きわ)め、是
を圖(はか)るに」の[毛伝]に「究は深くするなり」という。
究にはただ究曲のみでなく、図謀(とぼう)の意がある。
同じく九に従う字に宄(き)があり、姦宄(かんき)の意。
宀(べん)は廟屋(びょうおく)。
宄は廟中にあって竜形の蛇を用いる形である。
究に図謀の意があるのは、おそらくこの宄の呪儀と関係があろう。
ただ究に図謀より古い用義例がなく、その初義を考えることができない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「究」はもともと「穴の中で身をかがめ、窮屈な形で入りこむこと」だったようですね。
ただすぐ上の解説にもある様に図謀より古い用義例がないことから、初義を考えることはできないの
ですね。
解説の中に「穹・究・窮」の三字が出てきましたが、この字を打ち出す時に「蒼穹・研究・貧窮」と
打ち込んで、「きゅう」に値しない部分を消していました。
おそらく今のそれぞれの「きゅう」のイメージを表しているのではないでしょうか。
さて今日の一枚は・・・
玄関の一枚です。
ガーデンシクラメンの一株が枯れてしまったので、お正月らしく葉ボタンと高さのある水仙を寄せ植
えしました。
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