新*今日の漢字* 「急」
今日は1月2日以来、娘が外孫を連れて遊びに来るそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「急」 音読み キュウ 訓読み いそ(ぐ)
画数 9画 部首 心
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字はきゅう(急のヨの真ん中の線がタテ画から突き抜けている)に作り、音符は
きゅう(汲のさんずいなし(及))。
及は人の後ろから手を伸ばして前の人を捕らえようとする形で、およぶという意味が
ある。
及の下に心を加えて、追いつこうとして急ぎはやる心を急といい、「いそぐ、すみやか」
の意味となる。
いそぐという意味から、急いで処理しなければならない用事・仕事を急用・急務という。
もとのきゅう(急のヨの真ん中の線がタテ画から突き抜けている)の字に含まれる(ヨの
真ん中の線がタテ画から突き抜けている)はもと又(ゆう)で、手の形。
常用漢字の急の字形に帰るとヨとなって手の形ではなくなり、前の人に追いつこうとして
手を伸ばすことができなくなる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字はきゅう(ヨの真ん中の線がタテ画から突き抜けている)に作り、きゅう(汲の
さんずいなし(及))声。
及は後ろより手を伸ばして前の人を追う形で、わずかに手が及ぶことを示す。
その追いつこうととして急ぎはやる心情を急という。
それで急遽(きゅうきょ)・急激・急速・早急の意となり、急務・緊急・急要・急所の
意となる。
時間的なものから、緊急性に語義が移るのである。
[説文]十下 に「褊(かたよ)るなり」とは褊急(へんきゅう)、[爾雅(じが)、釈言]
「褊(へん)は急なり」とあって同義。
気が短いことを狷急(けんきゅう)という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「急」はもともと「後ろより手を伸ばして前の人を追いつこうとしてはやる心」を言ったのですね。
常用漢字へと簡略化が進むときに「ヨ」と字形が変わってしまい、手が伸ばせなくなってしまった、
ということですね。
簡略化されて、もとの意味にたどり着けなくなってしまった字はいろいろあります。
漢字が生き残るために簡略化されたのですが、いろいろな不具合が起きてしまっています。
良かったのか、悪かったのか、結論はもうしばらく後のお話でしょうか。
では今日の一枚は・・・
昨年の生き残りのプリムラにつぼみが出来ました。
何色が咲くのでしょうか?
経験から行くと、黄色がよく生き残ります。
野生に近い強い種類なのでしょうか。
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