新*今日の漢字* 「宮」
昨夜、孫たちのママさんが39.5度の発熱があり、今回は耳鼻咽頭科に行きました。
高熱でしたが、やはりインフルエンザではなく、扁桃腺のお熱だそうで、解熱剤ももらって来た
そうです。
孫たちは朝から一階で遊んでいましたが、ママさんが病院から帰宅すると、一人二人と二階へ
上がって行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「宮」 音読み キュウ グウ ク 訓読み みや
画数 10画 部首 宀
では常用字解で調べてみましょう。
会意 宀(べん)と呂(りょ)とを組み合わせた形。
宀は宮廟(きゅうびょう)などの建物の屋根の形。
呂はもとりょ(上下の口をつなぐ線がない形)とかかれ、宮室が前後に連なっている
平面図であるから、宮は屋根のある大きな建物をいう。
宮はもと霊の祀られている廟(みたまや)、宮廟であった。
金文の字形には九(きゅう)という音符を加えているものがある。
九は身を折り曲げている竜の形であるから、お祓いをする神聖な建物であるという意味を
そえたものであろう。
のち宮は王の居る所、宮殿となり、さらに住居の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 宀(べん)と呂(りょ)とに従う。
宀は廟屋(びょうおく)、呂は宮室の相並ぶ平面形。
殷都の「天邑商(てんゆうしょう)」もは公宮があり、先王合祀(ごうし)が行われた。
金文[伊(皀殳)(いき)]に「王、周(しう)の康宮に在り。旦(あした)に王、穆
(ぼく)の大室に格(いた)り、位に卽(つ)く」とみえ、宮中に儀礼の室があり、宮は
その大室。
辟雝(へきよう)の雝の卜文や金文の字形にも、その形がみえる。
もと祭祀の行われる宮廟の称であった。
のち居室の意となり、[説文]七下に「室なり」とし、字をきゅう(身呂(躬))の省声と
するが、(身呂(躬))の從うところは脊呂椎骨(せきりょついこく)の形で、宮とは
関係がない。
近時陝西(せんせい)の岐山(きざん)・扶風(ふふう)の地で西周期の宮廷と思われる
建築の遺址(いし)が発見され、その遺構による建物の復元図が試みられている。
中央の堂を中心として前に中廷があり、左右に廂(しょう)・旁(ぼう)、前後に塾
(じゅく)・室が配置されていて、のちの礼書にみえるものと同じ構造のものであること
が知られる。
また金文の字形に宄形(きけい)に従うものがあり、またきゅう(宀+一+口+一で一
と口を短い縦画でつなぐ)形(きゅうけい)に作るものがある。
宄は廟中の呪儀に関する字で、きゅう(宀+一+口+一で一 と口を短い縦画でつなぐ)は
儀礼の行われる場所の構造を示す形であろう。
きゅう(宀+一+口+一で一 と口を短い縦画でつなぐ)は金文に休と通用する字で、これ
らの字はみな同声。
のち住居の意に用いて、[礼記(らいき)、内則]「父子皆宮を異にす、」[礼記、儒行]
「儒に一畝(ぼ)の宮、環堵(くわんと)の室~衣を易(か)へて出で(一着共用)日
を幷(あは)せて食ふ(数日一食)も~敢(あへ)て以て諂(へつら)はざる有り」と
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「宮」はもと霊の祀られている廟(みたまや)、宮廟でしたが、のち王の居る所、宮殿となり、
さらに住居の意味へと変化していったのですね。
今回の口のような形は「くち」でもなく、祝詞を入れる「さい」でもなく、宮室が前後に連なって
いる「部屋の平面図」だったのですね。
これは古い時代の字を見つけてみないと分からないことですね。
午前中に窓の外で動くものの気配があったので、見ると、モズが柿の木の枝に止まっていました。
カメラを持って行こうとすると、なにかを感じたのか飛び去ってしまいました。
ということで・・・今日の一枚は・・・
昨日と同じですが、ブルーベリーの花芽と思われるものです。
こちらは農協の直売所(セレサモス)で購入したものです。
木は小さいですが、花芽はたくさんありそうです。
すみません、中央の芽がピンボケですね。
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