新*今日の漢字* 「苦」

今日は昼頃から雪が降り始め、ピークは夜ということでしたが、

10時頃にはすでに雪が降り始めました、どのぐらい積もるのでしょうか。

では・・・

新*今日の漢字* 

「苦」 音読み  ク    訓読み  くる(しい しむ しめる) にが(い る)

    画数  8画   部首  くさかんむり

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は古(こ)。

     [説文]一下 に「苓(れい)なり」とあって、にがなという草をいう。

     はなはだにがい草であるので、苦は「にがい、はなはだ」の意味となる。

     苦労(心身ともに苦しい思いをすること)は古くは劬労(くろう)といい、劬は体を

     曲げて(句)力(耒(すき)の形)で耕すこと、農耕の苦しみ疲れるという意味で

     あった。

     苦は劬がもとの字で、劬と同じ音なので劬の意味を借りて、「くるしい、くるしむ」と

     いう意味に使う。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は古(こ)。

     [説文]一下 に「大苦なり、苓(れい)なり」とあり、にがなをいう。

     苓がその草名であるが、甚だにがいのでまた大苦という。

     副詞に用いて「はなはだ」という訓があるのは、その引伸義。

     また苦労のように用いるのは劬(く)の仮借義(かしゃぎ)である。

     苦学は困学と同じく、学問に苦労する意。

     [史記、商君伝]に「苦言は藥なり。甘言は疾(やまひ)なり」の語がある。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「苦」はもともと「苓(れい)」という「にがな」というとても苦(にが)い植物のことだったの

ですね。

今よく使う「くるしい」の意味は「劬(く)」という、同じ音をもつ字の意味を借りたのですね。


外の天気は雪が舞ったり、雨が降ったりが続いています。

さて今日の一枚は・・・

以前レンタルボックスにアクセサリーを出品していたころのお仲間が作った毬(まり)です。

今どきの中が発泡スチロールと違い、昔ながらのもみ殻だったか、木の細かいくずだったかを糸で

巻きながら作ったそうです。

左側は鶴の羽を思わせる模様で「新築の家にはこれが良い」と言われ、右側は「麻の葉」の変形で

「子どもがよく育つように」と言われました。

縁起物的に家に置いてありましたが、今は末っ子猫のいちごのおもちゃ代わりになり、飾ってある棚

の上から、夜な夜な落とされて朝にはいろいろな所に転がっています。

ずいぶん高いおもちゃです。

     

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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