新*今日の漢字* 「具」
昨日の雪は夜の9時ごろには上がりましたが、結構な大雪となりました。
丘の上にある幼稚園は安全確保のため休園でしたが・・・
小学生の上の孫は普段通りの時間に「わ~!雪!雪!」と叫びながらうれしそうに出かけて
行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「具」 音読み グ 訓読み ---
画数 8画 部首 ハ(は)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 貝(ばい)と廾(きょう)とを組み合わせた形。
廾は左右の手を並べた形。
貝の部分は古くは鼎(かなえ(もと食物を煮るための青銅器で、祭器として用いた))の
形であるから、具は両手で鼎を捧げ持つ形。
大きな鼎は鼎の両耳に棒を通して担いで運んだ。
鼎は祭祀(さいし)や饗宴(きょうえん(宴会))のときに、うやうやしく捧げ持って
具(そな)えられた祭器(祭りに用いる器具)でもあった。
その鼎に入れられて供える物をそろえて用意することを「そなえる」、用意されている
ことを「そなわる」という。
すべてそろっている状態を「つぶさ、みな」というので、具は「つぶさに、くわしく」と
いう意味にも使う。
のち広く器具をいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 貝(ばい)と廾(きょう)とに従う。
廾は左右の手を並べた形で、両手。
貝はもと鼎(てい)の形に作り、両手をもって鼎を奉ずる形。
[説文]三上 に「共(供)置するなり。廾に從ひ、貝の省に從ふ。古(いにしへ)は貝を
以って貨と爲す」という。
卜文の字形は鼎の全形に従う。
[詩、小雅、無羊(むよう)]「爾(なんぢ)の牡、則ち具(そな)はる」のように、具は
鼎に限らず、犠牲などすべて物の具わることをいう。
金文の[えん皇父鼎(こうほてい)]に「盤盉(ばんくわ)そんき(皀殳)・鼎(皀殳)
一具」とは、祭器のセットをいう。
鼎の字形はのち貝と書かれることが多く、貞・則・圓(円)などの字形に含まれる貝は
もとみな鼎であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
*まず、具の訓読みは学習漢字としては無いのですが、表外の訓読みとして「つぶさ(に)、
そな(える わる)、そろ(い)」があります。
「具」はもともと「祭器である鼎を両手で恭(うやうや)しく捧げ持つ形」だったのですね。
表外の訓読みはその祭器である鼎をお供えする様子などから生まれたようですね。
時代が下がって、今使われているように「広く器具」の意味になってきたのですね。
表外の訓読みとなったのは今の使われ方にそぐわないからでしょうか。
さて今日の一枚は・・・
午前中一生懸命に我が家の雪かきをしまして、ついでにご近所のお年寄りの家の前の道路もお手伝い
最後に遊び心を出しました。
150cmぐらいある、笑い猫の雪だるまです。
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