新*今日の漢字* 「始」
今日は建国記念日の振替休日ですね。
予定のないのんびりとした1日になりそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「始」 音読み シ 訓読み はじ(める まる)
画数 8画 部首 女
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字はし(女巳)に作り、音符は巳(し)。
巳はし(佀のにんべん無し)で、耜の形。
のち神への祈りの文である祝詞を入れる器の形である口(さい)を加えた。
台(たい)は農耕の開始にあたって行う、口(さい)を供えて神に祈り、耜を祓い清める
儀礼をいう。
農具は清めてから使用しないと、秋に虫が発生して農作物を食べると考えられた。
人の出生(しゅっせい)は作物の生産と対応するものと考えられ、耜を清める儀礼が出産
にあたって行う生子儀礼としても行われ、女子が厶(し(耜の形))と口(さい)を
もって出産の無事を祈ることを始という。
それで出生することを始といい、始は「はじめる、はじまる、はじめ」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 字の初形は姒(じ)に作り、以の初形はし(佀のにんべん無し(すき))の形。
始はもと耜(し)形の字である。
[説文]十二下 に「女の初なり」とし、台(たい)声の字とするが、「女の初」とは意を
なさぬ語であり、声もまた合わない。
台は厶(し(耜(すき)))に祝禱を収める器の形である口(さい)を加えたもので、
耜を祓い清める儀礼をいう字である。
農耕の開始にあたって、まず農具を清めることが、秋の害虫を防ぐために必要とされた。
虫害をなす蠱霊(これい)が器具のうちにひそむとされたからである。
台と同じく力(耜の形)と祝禱を収める器の形の口(さい)に従うものに加があり、これ
も農具を祓う儀礼を示す。
この儀礼のときに鼓声を加えることを嘉(か)という。
加や嘉は、また男子の出生をいう語に用いられる。
それで始に「はじめ」という意がもしあるとすれば、それは加・嘉に対する語で、台は胎
(たい)の声義があるとするものであろう。
字はもと姓としての姒の字に用いられ、[詩][書]に至って始の義に用いている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
う~ん・・難しいですね。
「始」のもとの字は「姒」で「以」のもとの字は「し(佀のにんべん無し(すき))の形」と
「し(女巳)」と常用字解と字統で違っていましたね。
ただ意味としては「姒」も「し(女巳)」も構成の中に耜の形を含んでいて、「農耕の開始にあたっ
て、農具の耜を祓い清める儀礼に関する字だったのですね。
これが出生儀礼としても行われたようですね。
今の「始」も「厶(し(耜の形))」「口(さい(祝禱を収める器の形))」と構成の要素として
同じような意味合いの形になっていますね。
その後、周代になって今の「始」の意味に使われるようになったようですね。
今日の字は二転三転あって字統などを写しながら、首をかしげてばかりでした。
さて今日の一枚は・・・
以前から欲しかったヨーグルトメーカーを昨日注文しました。
そして、先ほど届きました。
私としては、ヨーグルトもさることながら、甘酒を作りたかったのです。
姑が使っていた初期型の魔法瓶のような内側が鏡のようなガラスでできたジャーで作っていまし
たが、これで簡単に温度管理ができて甘酒を楽しめそうです。
と言いながら、棚に片付けてしまいました。
いつ飲めるのでしょうか。
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