新*今日の漢字* 「州」
今日は確定申告の提出で税務署に行って来ました。
ネットの確定申告作成コーナーを使うと、うっかりミスが減って助かります。
では・・・
新*今日の漢字*
「州」 音読み シュウ 訓読み す
画数 6画 部首 川
では常用字解で調べてみましょう。
象形 川の流水の中に有る中洲の形。
古い字形では、三すじの水の流れの中央に、土や砂が堆積して水面上に現れた中洲を
楕円形(だえんけい)でかいている。
川の「なかす、す」だけでなく、大河の下流のデルタ地帯をも州といったのであろう。
それで州は陸地の意味にもなり、古く中国では川の流れによって九つの地域に分け、九州
といった。
のち行政区域の意味に使われ、州県(州と県)のようにいう。
洲(しゅう)は州の俗字であるが、州県の州と区別して、州渚(しゅうしょ(なぎさ)・
五大州(五大陸)のように「川のす、す、大陸」の意味に使われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 川の中州(なかす)の形。
[説文]十二下 に「水の中の居(お)るべき者を州と曰ふ。水、其の旁(ぼう)を周繞
(しうぜう)す。重川(ちょうせん)に從ふ」(段注本)とする。
川中の州は、必ずしも人の居るべきところではないが、デルタ上の地形をいうもので
あろう。
[墨子(ぼくし)、尚賢(しょうけん)]「昔者(むかし)、傅説(ふえつ)は北海の州、
圜土(ゑんど)の上に居る」とあり、圜土は獄の異名。
獄をそのような辺裔(へんえい)の地に設けたのであろう。
[荀子(じゅんし)、君道]に「文(ぶん)王、~倜然(てきぜん)として乃(すなは)ち
大公(たいこう)を州より擧げて、之(これ)を用ふ」というのは太公望(たいこう
ぼう)を魚釣の人として、州渚(しゅうしょ)に釣りする人の意で州人と称したものと
思われる。
[淮南子(えなんじ)、墜形訓(ちけいくん)]に「崑崙(こんろん)の弱水の洲(しう)」
とあり、水流によって自然に区画されている地域をいう。
九州・州県などはその居である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「州」はもとは「川の流水の中に有る中洲の形」だったのですね。
のちに「行政区域の意味に使われた」のですね。
今の日本にも「九州」がありますが、古い中国で川の流れによって九つの地域に分け「九州」と言わ
れていたようですね。
「五大州」のように大陸の意味にも使われるのですね。
さて今日の一枚は・・・
税務署へ行く途中で見つけた春の景色です。
バス通りの向こう側なのでよく分かりませんでしたが、梅と思われる花が咲いていました。
蔵のような建物の中ではひなまつりの飾り物が展示してありました。
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