新*今日の漢字* 「受」
今日はスギ花粉が多めに飛ぶそうで、花粉症の私は準備を整えようかと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「受」 音読み ジュ 訓読み う(かる ける)
画数 8画 部首 又
では常用字解で調べてみましょう。
会意 ひょう(受の冖の無いような形)と舟とを組み合わせた形。
ひょう(受の冖の無いような形)は爪(そう)と又(ゆう)とを組み合わせた形で、爪と
又は手であるから、上下の手を合わせた形。
盤の中に入れたものを上の手は与える手、下の手は受ける手である。
それで上の手からいえば受(さず)ける、下の手からいえば受(う)けるの意味となり、
甲骨文・金文ではその両方の意味に使っている。
のちさずけるの意味の授が作られ、受は「うける」の意味にのみ用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 ひょう(受の冖の無いような形)と舟とに従う。
ひょう(受の冖の無いような形)は上下の手。
舟は盤の形。
盤中にものを入れて授受することをいう。
[説文]四下 に「相付(わた)すなり。ひょう(受の冖の無いような形)に從ひ、舟
(しょう)の省聲」とするが、舟は盤であるから、その声を用いるはずはない。
卜文・金文の字形は明らかに舟を上下より手で授受する形に作る。
[三体石経(さんたいせきけい)]や[汗簡(かんかん)]にも、その字形がみえている。
舟はものを盛る盤で、おく(眹の目が月(朕))る、般(はこ)ぶなどのよう(眹の目が
月(朕))・や般は、みな舟の形に従う字である。
[周礼(しゅうらい)、春官。司尊彝(しそんい)]「春祠夏禴(しゅんしかやく)に、祼
(くわん)するに雞彝(けいい)・鳥彝(てうい)を用(もつ)てす。皆舟有り」の舟
を、[鄭司農(ていしのう)注]に「舟はそん(噂の口無し(尊)(酒器))下の臺なり。
今時の承槃(しょうばん)の若い(ごと)し」とするが、舟が盤の初形であった。
人に食事を饋(おく)るときに、盤飧(ばんそん)を用いたことが、[左伝、僖二十三年]に
みえる。
盤の初文は般、般とは舟(盤)を撃つ形であり、楽器としてもうち鳴らして楽しんだもの
であろう。
受は金文では授・受両義に用い、[免き(皀殳)]「王、作册尹(さくさくゐん)に書を受
(さづ)く」、[頌鼎(しょうてい)]「尹氏(ゐんし)、王に命書を受(さづ)く」と
いい、また[毛公鼎(もうこうてい)]「大命をおう(應の心無し)受(じゅ)す」のように
いう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「受」という字は「盤の中に入れたものを上の手は与える手、下の手は受ける手」を表していたの
ですね。
そして金文の頃には「さずける」と「うける」の両方の意味で使われていたようですね。
のちに「授」の字ができて、「うける」の意味にのみ使われるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
1月21日にアップしたカロライナジャスミンですが、その後なかなかきれいに花が咲きません
でした。
紅梅の花が終わったので、玄関の棚の上の日の当たる場所に移動したところ・・・
本来の姿で咲き始めました、めでたしめでたし。
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