新*今日の漢字* 「終」
今日、川崎は穏やかな日になっています。
3月の暖かな日・・・ということは、花粉はたくさん飛んでいます。
では・・・
新*今日の漢字*
「終」 音読み シュウ 訓読み お(わる える)
画数 11画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は冬(とう)。
冬は編み糸の末端を結びとめた形で、終のもとの字である。
冬を四季の名の冬(ふゆ)に専用するようになって、糸の末端を示す意味で糸へんを
加えて終の字が作られた。
糸の末端を結んで終結(おわり)とすることで、すべてのことの「おわり」、ことが
「おわる」、ことを「おえる」の意味となる。
始めから終わりまで全部を始終といい、また「ついに」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は冬(とう)。
冬は古音の終(しゅう)。糸の末端を結びとめる形で、終の初文。のち秋冬の冬の専字と
なり、形声字の終が作られた。
[説文]十三上 に「絿絲(きうし)なり」とあり、糸を締める意とするが、糸の末端を結ん
で止めること、すなわち終結の意である。
卜文・金文の字形は、いとn末端を結びとめた形にしるしている。
またすべてことの終わることをいい、終竟(しゅうきょう)・終極・終熄(しゅうそく)
、また終生・終身・終年・終古といい、始めから終わりまで全体を終始という。
終天とは永遠の意である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「終」という字はもともと「冬」と書かれていたようですね。
「冬」がどうして終わりの意味かというと「糸の末端を結びとめる形」で終わるを意味していたの
ですね。
そして、「冬」が季節の「ふゆ」のみに使われるようになって、「糸の終わり」の「糸」を付けて
「終」となったのですね。
さて今日の一枚は・・・
久々ですね~、今朝の空です。
雲の微妙な色合いが美しかったのですが・・・違う意味で微妙になってしまいました。
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