新*今日の漢字* 「昔」
昨日から末っ子猫のいちごは里帰りしたママさんと内孫たちを探して・・・
時折、大きなせつない声で鳴いたりしていました。
息子によると、だれもいない寝室で一人いえいえ、一匹で丸くなって寝ていたそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「昔」 音読み セキ シャク 訓読み むかし
画数 8画 部首 日
では常用字解で調べてみましょう。
仮借 薄く切った肉片を日に乾かした乾肉(ほしにく)の形で、腊(せき(ほじし))のもとの
字である。
昔が、「むかし、ひさしい、きのう」など、時の関係を示す意味に用いられるようになっ
て、「ほじし(ほしにく)」の意味の字として、月(にくづき(肉))を加えた形声の字
腊が作られた。
「きのう」のことを疇昔(ちゅうせき)のようにいい、それより仮借(かしゃ)して昔は
時の関係を示す語となった。
「いま、きのう」などの時を字形で表現することは困難であるから、今・昔をその意味に
用いるのはその音を借りる仮借の用法である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
仮借 薄切りの肉片を日に乾かしたほし肉の形。
[説文]七上 に「乾肉(かんにく)なり。残肉に從ふ。日以て之を晞(かわ)かす。俎
(そ)と同意なり」とするのは、保存用の乾肉とするものをいう。
[周礼(しゅうらい)、天官、腊人(せきじん)]は乾肉を掌るもので、昔は腊の初文。
昔を旧昔、また疇昔(ちゅうせき(かって、前日))などの意に用いるに及んで、
もとの意味を腊で示すようになった。
のち昔を腊に用いることはなく、したがって時の意に用いる昔は仮借字である。
時を示すものには今・来(來)・未などその例が多い。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「昔」のもとの意味はなんと「天日干しの干し肉」のことだったのですね。
「きのう」のことを疇昔(ちゅうせき)ということから時を表す字として使われたようですね。
そして、もとの意味の「干し肉」を表す字として月(にくづき)をつけて腊という字が作られたのですね。
時を表す字「今(壺型の器や瓶の蓋の形)」・「来(來)(立っている麦を横から見た形)」
「未(枝が茂っている木の形)」は仮借字が多いのですね。
確かに、象形では表せないですね。
さて今日の一枚は・・・
何の花でしょう?
実はお正月用に植えた葉ボタンの現在の姿です。
中心部につぼみが見えてきました。
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