新＊今日の漢字＊　「代」

今日は暖かいですが、風が強いです。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「代」　音読み　　　ダイ　タイ　　　　訓読み　　か（わる　える）　よ　しろ

　　　　画数　　　　５画　　　　　部首　イ（にんべん）

では常用字解で調べてみましょう。

　　形声　音符は弋（よく）。

　　　　　弋に忒（とく（かわる））の音がある。

　　　　　弋はおそらくもと尗に作る字で、尗は戚（せき（まさかり））の刃から白い光を放つ形。

　　　　　尗は呪器（じゅき）として祓（はら）い清める力があるとされた。

　　　　　この弋（尗）を人に加え、禍（わざわい）を祓い清めて他に移すことができると考えられ

　　　　　たので、代は改めるの意味となり、改めることによって「いれかわる、かわる」の意味と

　　　　　なり、「世代がかわる、よ」の意味に用いる。

　　　　　国語では「しろ」とよみ、苗代（なわしろ（稲の苗を育てる水田））のようにいう。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　形声　声符は弋（よく）。

　　　　　弋に古く忒（とく）の声があり、[石鼓文（せきこぶん）呉人石]ではきょく（情の青→亟）

　　　　　・惕（てき）・北と韻し、[管子、勢]では極・徳・力・代が韻、[素問（そもん）、宝命全

　　　　　形論]にも惑（よく）・代・賊を韻している。

　　　　　[説文]八上　に「更（かは）るなり」と更代の義とし、心部十下「忒（とく）は更るなり」

　　　　　という差忒（さとく）の字ともと声義の同じ字である。

　　　　　弋に忒の声があるのは、弋は尗（しゅく）の初文であり、督が叔（しゅく）の声をもつ

　　　　　ものであることからも知られる。

　　　　　すなわち代の從うところの弋は弋橛（よくけつ（くい））・弋繳（よくしゃく（いぐる

　　　　　み））の弋でなく、尗（戚の初文）の初文であり、戚（まさかり）の頭刃の部分の形で、

　　　　　尗はその下方に刃光の放射する形を示す。

　　　　　忒の從うところも、おそらくこの尗であろう。

　　　　　尗（戚）は聖器で、その器によって差忒を更める意があるものと思われる。

　　　　　したがって弋（尗）を人に加えた代の初義は更代ではなく更改であろう。

　　　　　中略

　　　　　代はおそらく弋（尗の略形。尗は戚）に従うて、その差忒を改める意での字、それで更代

　　　　　・代理の意となったものであろう。

　　　　　[書、皋陶謨（こうようぼ）]「天工、人其れ之（これ）に代る」も、すでにその意である。

　　　　　世代の交代を代という。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「代」に含まれる「弋（尗）」が祓い清め力があるとされ、それに人を加え禍（わざわい）を祓い

清めて他に移す意味となり、代は改めるの意味となり、改めることによって「いれかわる、かわる」

また「世代がかわる」となるのですね。

さて今日の一枚は・・・

昨日のすみれより小さめで色の濃いめのすみれです。

これも自生しています。

好きな花の一つです。