新*今日の漢字* 「題」
今日は肺炎で入院した実家の母のお見舞いに行きます。
ということで、こんな時間に書き込みです。
では・・・
新*今日の漢字*
「題」 音読み ダイ 訓読み ---
画数 18画 部首 頁(おおがい)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は是(ぜ)。
是に醍(だい(さけ))の音がある。
頁(けつ)は頭に儀礼用の帽子をつけて拝んでいる人の姿。
是は匙(さじ)の形で、上部のものをすくう杓(しゃく)の部分が人の顔でいえば額の
部分にあたる。
[説文]九上 に「ひたい(各頁)なり」とあり、「ひたい」の意味に用いる。
「あたま、かしら」の意味に。も用いる。
額は顔の中央正面のところであるから、室の中央正面に掲げるものを題額(詩文の書いた
額)といい、「かきつける、しるす」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は是(ぜ)。
是には醍(だい)の声がある。
[説文]九上 に「ひたい(各頁)なり」とあり、[詩、周南、麟之趾趾(りんしし)]
「麟の定」の[毛伝]に「定は題(ひたい)なり」とあって、定ともいう。
[礼記(らいき)、王制]に「雕題交趾(てうだいかうし)」、[戦国策、趙策(ちょう
さく)]に「黑齒雕題」、また[楚辞、招魂]に「雕題黑齒」とみえ、南方に額に入れ墨[し、
お歯黒を用いる習俗のものがあった。
[詩、商頌譜(しょうしょうふ)、正義]に「題は名(めい)なり」とあり、名は眉目の間、
額の中央のところをいう。
故に室の中央の額を題額といい、書冊においては題署・題簽(だいせん)という。
題記・題字・題名・問題などは、みなその引伸義。
題跋(だいばつ)は書物の題辞と跋文。
題目は品題(品定め)を加えること、また書物の標題をいう。
詩句を書きしるすことを題句という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「題」に含まれる「是」は「匙の形ですくう杓の部分が人でいえば額の部分」にあたるのですね。
そして「頁」は「頭に儀礼用の帽子をつけて拝んでいる人の姿」を現しているのですね。
ということで、「ひたい」や「あたま、かしら」 の意味となるのですね。
そして額は 「顔の中央正面のところ」なので室の中央に掲げる額を「題額」といい、「かきつけ
る、しるす」の意味となるのですね。
う~ん、なかなか今の意味にならないですね、と思ったら、引伸義(意味を引き伸ばした意味)だっ
たのですね。
さて今日の一枚は・・・
柿畑に自生する「キンランソウ」です。
ギザギザの葉と濃いめの紫の小さな花が地面に張り付いて広がっていきます。
色合いが好きなのですが、今調べたら・・・
「根生葉が地面に張り付くように広がることから、ジゴクノカマノフタともいう。」 だそうです。
きれいなのに、そういう俗称があるのですね。
昔は地面いっぱいに広がっていたのでしょうか。
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