新*今日の漢字* 「倍」
昨夜から雨が降り続いています。
平静を装っていますが、やはり平静ではないようで、昨日の書き込みをしていないのを
今朝になって気付きました。
言い訳をするなら、8時頃から外孫を預かりましたが・・・
そういう日でもいつもは書き込んでいましたよね。
今日も昼前から外孫を預かります、連休のしわ寄せでしょうね。
では・・・
新*今日の漢字*
「倍」 音読み バイ 訓読み ---
画数 10画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符ははい(倍のにんべん無し)。
はい(倍のにんべん無し)は草木の実が熟して剖(わ)れようとしている形。
倍は剖れて数が多くなることで、「ます、ばいまし」の意味となり、倍加(二倍に増える
こと。二倍に増やすこと。ばいまし)・数倍(三~四倍、五~六倍ぐらいであること)の
ようにいう。
[説文]八上 に「反(そむ(背))くなり」とするが、剖(わ)れて数が増すことから、
「そむく」の意味となり、倍徳(はいとく(徳義にそむくこと))のように用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符ははい(倍のにんべん無し)。
はい(倍のにんべん無し)は果物が熟して剖(さ)けようとしている形。
剖けて数多くなることを倍という。
[説文]八上 に「反(そむ)くなり」と背叛(はいはん)の意とし、[段注]にそれを字の
本義とするが、両文よりして剖判(ほうはん)の意を生ずるので、背叛はその転義。
[孟子、滕文公(とうぶんこう)、上]「師死して遂(つい)に之(これ)に倍(そむ)く」
とみえる。
剖判・倍加が原義。
賠償は倍償で、違約のときには倍返しする。
のち叛(そむ)くの意となり、倍きつ(橘の木→言(はいきつ))・倍心(はいしん)・
倍徳(はいとく)のように背叛の意に用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「倍」にふくまれる「はい(倍のにんべん無し)」の字は「草木の実が熟して割れようとしている
形」だったようですね。
そして、「倍」は「実がわれて数が多くなる」ことなのですね。
また、のちに[説文]にも出てきた、「そむく」の意味をもつようになったようですね。
さて今日の一枚は・・・
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