新*今日の漢字* 「美」
今日、主人は仕事のお手伝いはお休みということで、嬉々として卓球の練習へ出かけました。
では・・・
新*今日の漢字*
「美」 音読み ビ 訓読み うつく(しい)
画数 9画 部首 羊
では常用字解で調べてみましょう。
象形 羊の全形。
羊(よう)は羊の上半身を前から見た形であるが、羊の後ろ足まで加えて上から見た形が
美である。
美の下の大は小羊が生れ落ちる形である羍(たつ(達のしんにょう無し)のもとの形)
の字の大と同じく、牝羊(めひつじ)の腰の形であるから、羊の角(つの)から後ろ足
までの全体を写した形が美である。
成熟した羊の美しさを美といい、のちすべて「うつくしい」の意味に用いる。
うつくしいの意味から「よい、ほめる」の意味にも用いる。
羊と我(鋸(のこぎり)の形)とを組み合わせた形の義は、犠牲(いけにえ)として供え
る羊に欠陥がなく、完全で正しいものであることを示す。
犠牲として神に供える羊は美しく完全であることが求められらが、その羊が美しいことを
示すのが美である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 羊の全形。
下部の大は羊が子を生むさまを羍(たつ)というときの大堵同じで、羊の後脚をも含む
下体の形である。
[説文]四上 に「甘きなり」と訓し、「羊に從ひ、大に從ふ。羊は六畜(りくきう)に在り
て、主として膳(ぜん)に給するものなり。美と善と同意なり」tぱり、羊肉の甘美なる
意とする。
羊と大とに従うというも、大はその下体である。
美は羊の角から後脚までの全形を写した形で、成熟した羊の肥美の状を示す。
善・義・美はみな羊に従い、善は羊神判(ようしんぱん)という字で、神意にかなうこと
義は犠牲として供える羊の敢然で正しいことをいう。
完美なること、美は神に供薦する羊の美しいことをいう。
それで形の美、肉味の 美をいう。
さらに移して人の徳行や自然譜物の美しいことをいう。
卜文にまた人が頭に羽飾を加えている字形があり、その羽飾は羊角の状と古なって、先端
が左右に外に垂れ、また美と釈しうる字であるが、名詞に用いており、容疑を知りがた
い。
いまの実の字は、羊形の字によるものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「美」は「羊の角から後脚を表している形」だったのですね。
以前「大きな羊はうつくしい」からできた漢字と聞いた事がありましたが、「羊の全形」の方が説得
力がありそうですね。
解説の中に出てきた「六畜(りくちく)」が気になり調べてみました周の時代に食用となっていた
らしい家畜の「馬・牛・ 羊・鶏・犬・豚」のことをいうようです。
さて今日の一枚は・・・
私は初めて見た赤いカミキリムシです。
ベニカミキリというカミキリムシだそうで、「幼虫はタケ類を食べて育つ。
都市郊外にも多く、人家周辺でも見られる。」(昆虫エクスプローラより)案外、普通のカミキリムシだったようです。
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