新*今日の漢字* 「筆」
今日ははじめにご機嫌な上の孫が現れて、次に泣きそうな下の孫が現れました。
ご機嫌な上の孫はくしゃみを連発した後、「のどが痛い!」といい、
泣きそうな下の孫に理由を聞くと・・・本人は涙をこらえているだけでしたが、
どうやら久々におねしょをしたようです。
そして、私は約一週間ぶりに実家へ行ってこようと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「筆」 音読み ヒツ 訓読み ふで
画数 12画 部首 竹
では常用字解で調べてみましょう。
会意 竹と聿(いつ)とを組み合わせた形。
聿(ふで、のべる)は筆の形と又(ゆう)とを組み合わせた形。
又は手の形であるから、聿は筆を手に持つ形で、ふでの意味となる。
聿が筆のもとの字である。
筆は竹材で作ることが多く、聿に竹をそえたふでは、「ふで、ふででかく、かく」の
意味となる。
筆を作ることは秦(しん)代(紀元前三世紀)の蒙恬(もうてん)に始まるとする説が
あるが、甲骨文字には朱や墨で描いた筆跡があり、金文も初めに筆で書いた字を鋳型に
したものであろう。
文字が作られた古い時代から、筆記具はすでにあり、筆の形式のものがあったものと
思われる。
竹簡・木簡(文字を書いた細長い竹や木の札(ふだ))に字をしるすための筆と、字の
誤りを削り去るときに用いた小刀とを合わせて刀筆といい、文字を書きしるすことだけを
仕事とする小役人を、刀筆の吏という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 竹と聿(いつ)とに従う。
聿は筆を手(又)にもつ形。
[説文]三下 に「秦(しん)、之(これ)を筆と謂(い)ふ。聿に從ひ、竹に從ふ」と
あり、楚(そ)では聿、呉(ご)・蜀(しょく)では不律、燕(えん)では弗(ふつ)と
いうなど、方言によってそれぞれ異なる。
筆を作ることは秦の蒙恬(もうてん)にはじまるとする説もあるが、甲骨にすでに朱墨で
加えられた筆迹(ひっせき)を存している。
文字が作られた古い時代から、その筆記の具はすでにあり、筆の形式のものがあったもの
と思われる。
甲骨文の契刻は、まず筆で文を墨書きし、その上から刻画したもので、ときどき刻し残さ
れた文字がある。
いま存する筆には、居延(きょえん)の木管の筆がある。
[戦国策、秦策(しんさく)]に「刀筆」、[西京雑記(さいきょうざっき)、三]に「揚子
雲(ようしうん(雄))、事を好む。常に鉛を懐(ふところ)にし槧(ざん(木の
札))を提(たづさ)ふ」と、「鉛槧(えんざん)」の語があり、みな書字の方法で
。 あった。
春秋(しゅんじゅう)期には盟誓のことがしばしば行われたが、近年出土した晋(しん)
の[侯馬盟書(こうばめいしょ)]は玉(ぎょく)に朱書あるいは墨書したもので、当時の
筆墨のあとを存するものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「筆」のもとの字は竹冠のない「聿」という字だったのですね。
筆は竹材で作ることが多いので竹をそえて「筆」になったようですね。
また、筆を作ることは秦代の蒙恬(もうてん)にはじまる、という説が有るそうですが、それ以前の
甲骨文字や金文の時代から似たものは使われていたようですね。
余談ですが、ご近所に「律子」さんと書いて、「いつこ」さんと読まれる方がいますが、
最近になって「なるほど!」と納得した私です。
「いつこ」さんのご両親の教養の深さを今更ながら感じています。
さて今日の一枚は・・・
道路との境辺りにお盆のお迎えと送りに線香立てと花立を刺すために使う半円形の小さな植木鉢が
置いてあります。
春先ヘビイチゴの芽が出てきたので、「かわいいし、緑だから良いか~」とそのままにしておきま
したところ、花が咲き、実が生り、伸びに伸びて懸崖(けんがい)つくりのようになりました。
本来の花の菊の芽も伸びていますが、主役はヘビイチゴ?にしてしまいました。
いわゆる雑草はやっぱり強いですね。
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