新*今日の漢字* 「品」
ママさんは明日の運動会に向けて、前日準備だそうで、朝から出掛けました。
今のPTAを仕切っている副会長さんが役員に多くの負担がかからないようにいろいろ変革をして
くれているようで、昨年よりも少し楽になっている様です。
では・・・
新*今日の漢字*
「品」 音読み ヒン 訓読み しな
画数 9画 部首 口
では常用字解で調べてみましょう。
会意 口を三つ並べた形。
口は「さい」で、神へ祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。
口(さい)を多く並べ、祝詞を唱えて多くの祈りを合わせて行なうことを品といい、
「しな、しなもの、もろもろ、たぐい、わかつ、しわけ、かず」などの意味に用いる。
多くの口(さい)を並べて祈る匿(かく)された場所を區(区)、大きな声をあげて祈る
ことを歐(欧)、その祈る声を謳(おう(うたう))、祈りの実現を求めて殳(しゅ
(杖(つえ)のように長いほこ))で口(さい)をうつことを毆(殴)という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 三口に従う。
口は「さい」、祝禱。(しゅくとう)を収める器の形。
品とは種々の祝禱をあわせて行なうことをいう。
[説文]二下 に「衆庶(しゅうしょ)なり」、[段注]に「人三を衆と爲(な)す。故に三
口に從ふ。會意」とする。
しかしたとえば區(区)は秘匿の所に多くの祝禱の器を列する形で、いのる場所をいう。
口を開いてうなるように祈ることを歐(おう(欧))、祈るとき、口(さい)を殴(う)
って祈りの実現を求めることを毆(おう(殴))といい、その祈るときの声を謳(おう)
という。
これらの系列字によって、品が祝禱の器の列する意であることが知られる。
多くの祝禱の器を列しているのことから、多種の意となり、品種の意となり、品第の意と
なる。
金文の・・中略・・とあって、臣の出身地によって区分されている。
[小盂鼎(しょううてい)]に「毆(おう(俘))を搬(うつ)すに品を以てす」とあるも、
俘虜(ふりょ)をそれぞれの出自によって区分する意である。
[書、禹貢(うこう)]に「金三品」とあるのは、金・銀・銅の三種をいう。
のち一般に種類・品種、その等級を区分する意に用い、それに品第・評価を加える意と
なる。
人の性情については、品位・品格・品行・品性・品流など、その語が甚だ多い。
その品流に応じて立てられている規範を品式という。
詩についていえば、[詩品][詩式]などの書がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「品」はもともと「神へ祈りの文である祝詞を入れる器を多く並べ、祈ること」だったのですね。
これも甲骨文字が発見され、研究されて初めて「口は「さい」である。」ということがわかったの
ですね。
しかしながら、千年以上信じられていた[説文解字]を著した許慎の説を覆すことは並大抵の努力では
できないことだったと思います。
さて今日の一枚は・・・
昨日アップできなかったハナキリンの花の異変です。
花の中央の部分に緑色の何かが立ちあがっています。
その驚きの結果は明日の写真で・・・・
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