新*今日の漢字* 「旅」
今日は朝から日差しもあり、洗いたかった毛布を洗濯しました。
下の孫は幼稚園の行事でジャガイモ掘りです。
先ほど家の前を通ってどこかの畑へ行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「旅」 音読み リョ 訓読み たび
画数 10画 部首 方
では常用字解で調べてみましょう。
会意 えん(方+人)と从(じゅう)とを組み合わせた形。
えん(方+人)は吹き流しをつけた旗竿(はたざお)の形で、氏族旗をいう。
从は左向きの人が前後に並ぶ形で従(從)のもとの字。
氏族旗を掲げて進む氏族の軍団を旅、遠くへ出行することを旅といい、「たび、たび
する」の意味となる。
氏族として黄土するときは氏族旗を掲げて行動した。
氏族旗のもとで誓約する儀式を族といい、氏族霊の宿る氏族旗を掲げて出行することを遊
という。
古くは山や河の神を祭るため、あるいは分社を祭るときに旅をした。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 えん(方+人)と从(じゅう)と従う。
えん(方+人)は吹き流しをつけている旗竿(はたざお)の形で、旗をいう。
从は從(従)の初文で、前後に相従う人。
旗を掲げて、多くの人が他に出行する意。
それで軍行の集団の意となり、旅行の意となる。
[説文]七上 に「軍の五百人を旅と爲す。えん(方+人)に從ひ、从に從ふ。从は俱(と
も)にするなり」と軍旅の意とする。
軍五百人を旅とするのは、[周礼(しゅうらい)、地官、大司徒]の文による。
斿(ゆう)は独りが旗を奉じで出行する形、旅は多数の人が出行する形であるが、必ず
しも軍旅のことに限らず、外祭のために旅することもあった。
王は上帝に旅祭し、諸侯は封内の山川を祀(まつ)るが、別宮のあるときにはそこで祖祭
を行うことがあって、金文には「旅彝(りょい)」と銘する祭器が多い。
またその旅器に「りょ(上下に旅+車)彝(い)」の字を用いることも多く、それには
氏族旗を車に樹(た)てて出行したものであろう。
・・・中略・・・
羈旅(きりょ)・旅客の義は、列国期以降、氏族的共同体が分解し、本貫の地を離れ他に
仕官するための、客遊の時代に入ってからのことである。
[説文]にまた古文一字を録し、「古文旅、古文以て魯(ろ)・衛(ゑい)の魯となす」と
するが、それは えん(方+人)の旗竿を略した形で、[三体石経(さんたいせきけい)]の
古文にもみえる。
旅・魯は通用の字。
・・・後略・・・
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「旅」はもとは「軍旅」や「外祭」のために氏族旗を立てて遠くへ出かけることだったようですね。
列国期以降は仕官のために本貫の地を離れることに使われるようになったようですね。
今のように物見遊山の旅はいつごろからだったのでしょうね。
さて今日の一枚は・・・
先日アップした大粒のブルーベリーですが、比べるものが無く大きいのか小さいのかよく分かりま
せんでしたので、普通サイズのブルーベリーといっしょに写してみました。
今これを見ながら・・・「大粒をとるのか・・・数の多さをとるのか・・・どっちが良いのか」・・
考えてしまいました。
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