新*今日の漢字* 「流」
今日みずにながされは外孫を預かっていました。
あれやこれやと忙しく、今頃やっとPCに向かえました。
では・・・
新*今日の漢字*
「流」 音読み リュウ ル 訓読み なが(れる す)
画数 10画 部首 さんずい
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は水と水と㐬(とつ)とを組み合わせた形。
㐬は頭髪の乱れた子を逆さまにした形であるから、幼児が水に流されている形が流で、
「ながれる、ながす、ながれ」の意味となる。
古代には洪水で水が氾濫するとき、人の死体が流されることが多く、水死者がうつぶせに
浮かぶことを氾(はん(うかぶ))、仰向(あおむ)けに浮かぶことを泛(はん(うか
ぶ))といい、水中に没している子を上から救おうとしている形が浮である。
また古代には生まれた子を水に浮かべてみて、養うかどうか決める習俗もあった。
名流(名高い人たち)のように、「なかま」の意味にも用いる。
次に字統を調べてみました。
会意 字の初形は二水の間に㐬(とつ(流屍(りゅうし)の形))を加えた形で、会意としての
造字法であるが、のち流の字形が用いられている。
字は㐬に従い、㐬は[説文]十四下 に𠫓(とつ)の或体(あるたい)にして突出の字とする
が、倒子の形で、流屍の形である。
[説文]十一下 に「水行くなり。すい(水水)・㐬に從ふ。㐬は突忽(とつこつ)なり」と
し、重文として流の字形を録する。
・・・中略・・・
流の用義は甚だ多く、字書には二十数義を列するが、もと流屍のいより水流・流派・流移の
意となる。
上に風行の風あり、下に流変の流があって、風流となる。
わが国では風流は仮装して群舞する祭事の芸能を意味するが、その起源は神々の遊幸、神遊
びに発する。
中国の祭事に用いる旗には遊旒(ゆうりゅう)・流蘇(りゅうそ(吹き流しの類))をつけ
ることが多い。
そこに神が宿るとされたのであろう。
「流」はもとは「幼児が水に流されている形」だったようですね。
流・氾・泛と水死者を表す字が多いのは大きな川が流れている中国で洪水という、あらがえない自然
の力に対する畏怖のようなものがあったのでしょうか。
浮という字の解説が心を少し軽くしてくれました。
さて今日の一枚は・・・
遅くなったのでおやすみです。
おやすみなさい。
0コメント