新*今日の漢字* 「位」
昨夜からの雨は時折強くなったりしながら降り続いています。
では・・・
新*今日の漢字*
「位」 音読み イ 訓読み くらい
画数 7画 部首 にんべん
では常用字解で調べてみましょう。
会意 人と立とを組み合わせた形。
立は大(両手を広げて立つ人を正面から見た形)と一とを組み合わせた会意の字で、
人が一定の場所に立つ形であり、その立つ場所を位といい、「くらい」の意味に用いる。
立が位のもとの字であるが、のち位を使うようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 人と立とに従う。
[説文]八上 に「中庭の左右に列す。之(これ)を位と謂ふ」とし、字を会意とする。
立とは、儀礼のとき、一定の位置に立つ形であるから、立が位の初文。
西周(せいしゅう)の金文にみえる廷礼冊命(ていれいさくめい)形式では、介添役の
右者(ゆうしゃ)が受命者を右(たす)けて「中廷に立ち北嚮(ほくきゃう)す」、
あるいは「立(くらい)に卽(つ)く」という定型的な形式をとる。
金文の[諫(かん)き(皀+殳)]には、「王、大室に各(いた)り、立(位)に卽く」の
ように、王の行為をいうこともある。
立は位という名詞とまた立つという動詞に両用されている。
そのときの音の同異は知られない。
また斉(せい)器では[国差たん(澹のさんずいの代わりに缶)]に「國差、立事の歳」と
おい紀年形式の文があり、それは「事に立(のぞ(涖))むの歳」の意で、執政の年を
いう。
涖の音は り 。
立や位はその用義法によって音をかえていったのであろうと思われる。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「位」は「人が一定の場所に立つ形」だったようですね。
もとは動詞と名詞に両用されていたものが、字を少し変えて別々の字になったようですね。
さて今日の一枚は・・・
の収穫物です、このまま娘のところへもらわれていきます。
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