新*今日の漢字* 「改」
今日は半年に1回の病院の日でしたが・・・
その前に娘の家で外孫を預かっていました。
11時半ごろベビーシッターさんにバトンタッチして病院へ向かいました。
血液検査と超音波の検査の結果、1年間変化が無かったので、一応終了だそうです。
無罪放免ということでしょうか。
では・・・
新*今日の漢字*
「改」 音読み カイ 訓読み あらた(める まる)
画数 7画 部首 攵
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は己(き)。
改は己(糸巻き器)に攴(ぼく(攵、打つ意味がある))を加えた字であるが、糸巻きを
打つというのでは、字の意味を明らかにすることができない。
古い字形はかい(巳+攵)に作り、これが改のもとの字であろう。
改はおそらく かい(巳+攵)の異体字で、のち改の形声の字と考えられ、使われるよう
になったのであろう。
かい(巳+攵)は巳(し)と攴とを組み合わせた会意の字。
巳は蛇の形をした蠱(こ)というもので、他人にのろいをかけて災いを加えようとする
ときに使われた。
これに攴を加えて打つというのは、自分に加えられようとする災いを他に移し、変更しよ
うとする一種のまじないであった。
改めるというのは、もとはたたり(わざわい)を祓(はら)い清める儀礼をいった。
それで改は「あらためる、あらたまる」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は己(き)。
[説文]三下 に「更(か)ふるなり」とし、「攴(ぼく)・己に從ふ」と会意に解する。
自己を変革する意とする説もあるが、そのような造字の法は考えがたい。
[繋傳(けいでん)]には己の形声としている。
改札・更は双声の字。
およそ攴に従う字は、その対象が撃つべきものであるが、この字はこの字はその構造に
疑問とすべきところがあり、かい(巳+攵)に作るものがその初文であろう。
金文の[牧(ぼく)き(皀+殳)]に「きう(宀の下に皀+殳)かい(巳+攵)」の語が
あり、字はまさに かい(巳+攵)に作る。
次に かい(巳+攵)の条があります。
会意 巳(し)と攴(ぼく)とに従う。
巳は蛇形で蠱虫(こちゅう)を示し、かい(巳+攵)はこれを撃って鬼魅(きみ)悪邪を
祓(はら)う呪儀(じゅぎ)をいう。
[説文]三下 に「かい(亥+殳)かい(巳+攵)なり。大剛卯(だいがうぼう)、以て
鬼魅を逐(お)ふなり」という。
かい(亥+殳)かい(巳+攵)の字とするが、「讀みて巳(し)の若(ごと)くす」と
いう。
かい(亥+殳)はたたりをなす獣を殴(う)つ形、かい(巳+攵)は蠱を殴つ形である
からともにたたりをなす獣と同じ獣を殴って、そのたたりを祓うという共感呪術的な呪法
である。
卜文に蛇形のものを杖(つえ)で殴ち、血の滴るかたちにしるすものがある。
・・・中略・・・
わが国の[大祓詞(おおはらえのことば)]にも祓うべき罪の名として、「蠱物(まじもの)
する罪」がみえる。
それを祓うのが、かい(亥+殳)かい(巳+攵)とよばれる呪儀であり、のち大剛卯という
呪文をしるした呪飾を腰につけることが行われた。
わが国の卯杖(うづえ)の源流をなすものであろう。
字は改と誤られてその字が用いられるが、字形よりいえば蛇を殴つ形がその正字である。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
どうやら「改」の字の意味は「かい(巳+攵)」の字の意味だったようですね。
「蛇形の蠱虫を撃って鬼魅(きみ)悪邪を祓う呪儀」だったようですね。
さて今日の一枚は・・・
この暑さで末っ子猫のいちごが伸びきっています。
怖いものが無いのでお姉さん猫たちがきてもこの格好です。
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