新*今日の漢字* 「害」
今日は市営のプールに併設するジムへ行って来ました。
久々なので、スタッフの方にいろいろご指導いただきました。
心地よい筋肉痛になればよいですが、どうでしょう・・・
明日以降の書き込みでお知らせしますね。
では・・・
新*今日の漢字*
「害」 音読み ガイ 訓読み ---
画数 10画 部首 宀
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字はがい(宀の下が丯)に作り、把手(とって)のついた大きな針と口とを組み
合わせた形。
口は口(くち)ではなく、もとの形は「さい」で、神への祈りの文である祝詞を入れる器
の形である。
大きな針で口(さい)を突き破り、その祈りの効果を傷つけて失わせ、祈りが実現するの
をじゃまするのが害であるから、害には「きずつける、じゃあする、そこなう」の意味が
あり、そこなうことによって「わざわい」が生まれるのである。
もう少し小さい針で口(さい)を突き刺す字が舍(舎)で、「捨てる」の意味がある。
がい・しゃは今の常用漢字では害・捨 の形に変えられ、針の先を折り、針先が口(さ
い)に届いていないから、口(さい)を傷つけることができず、害することも捨てること
もできなくなり、無害の字となった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字はがい(宀の下が丯)に作り、把手のある大きな針と口とに従う。
口は祝禱(しゅくとう)を収める器の「さい」で、この中に祈願や盟誓の文を入れる。
その祝禱の器である口(さい)を、大きな針で突き刺して、器中の祝禱の呪能を喪失させ
ることを害という。
いまの常用漢字の字形は針の先端を止めており、針先が口(さい)にとどいていないか
ら、口(さい)を害することができない。
[説文]七下 に「傷(きずつ)くるなり」と訓調べてみました。、字を宀・口に従うものと
して、「言、家より起るなり」と、争いごとは家の内部から起こる意とするが、卜文・
金文の舎・害の字形を見れば、上部が刺割の器であり、下部が祝禱の器の形であることは
明らかである。
祝禱の祝詞(のりと)や呪文の類は、それ自身が言霊(ことだま)的な呪能を持つもので
あるから、これを成就させるためにはこれを成就させるためにはこれを守ることが必要で
あり、これを妨げるためにはこれを毀害(きがい)することが必要であった。
それを守ることを意味するものに吉・吾(ご)・咸(かん)・含・古などがあり、これを
妨げることを意味するものに舎・害・かつ(上下に氏+口)などがある。
以下略
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「害」はもとは「宀の下が丯」と書いて、下の口(さい)を突き刺す形だったようですね。
そして、口(さい)を突き刺してその中の祝詞に害を与えることだったのですね。
今の字はその突き刺す針がでていないので、「害」はなさず、本来の意味が損なわれているようです
ね。
そして、害や舎の字と反対に口(さい)を守ることを表す字もあるのですね。
さて今日の一枚は・・・
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