新*今日の漢字* 「季」
今日も暑くなるそうです。
今日と明日は外孫を預かります、お散歩はちょっと無理でしょうね。
では・・・
新*今日の漢字*
「季」 音読み キ 訓読み ---
画数 8画 部首 子
では常用字解で調べてみましょう。
会意 禾(か)と子とを組み合わせた形。
禾(いね)は禾の形の被(かぶ)りもので、稲魂(いなだま(稲に宿る神霊))の象徴で
あろう。
季は稲魂を被り、稲魂に扮装(ふんそう)して農作物の豊作を祈る田の舞をする子供の姿
である。
末(すえ)の子を季というが、子は(普通は横画(腕)が両方上向きに書かれるが、片方
が上、片方が下を向く)形とする字形があり、王族の末の子を季といったもであろう。
(横画(腕)が片方が上、片方が下を向く)は殷(いん)の王子を意味する字であった。
被りものの稲魂を被って、豊作を祈る祈年(としごい)の舞をするをする男を年、舞う女
を委という。
季は舞に出る末の子という字であろう。
「すえ」のほかに、春季(春の季節)のように「とき」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 禾(か)と子とに従う。
これと同じ構造法をとるものに年・委があり、いずれも稲魂(いなだま)に象象(かた
ど)る禾を被(かぶ)って田の舞をする人の姿である。
季もまた幼少のものが、穀霊に扮(ふん)して舞うことを意味する字であろう。
[史記、孔子弟子列伝]に、冉季(ぜんき)の字(あざな)を子産(しさん)とする。
季と産と名字の対待をとるもので、季が農耕に関する儀礼を意味する字であることが知ら
れる。
年は禾と人とに従う形で男子、委は禾と女とに従う形で女子、季は子どもが扮する。
のち年・季はそれぞれ農事を意味する語となった。
季はまた伯仲(はくちゅう)叔季(しゅくき)で、末子をいう。
詩篇にみえる季女はみな巫女(ふじょ)の性格をもち、おそらく家にあって、巫児として
家廟(かびょう)につかえるべきものととされたのであろう。
斉(せい)では長姉が巫児として家に残されたことが、[漢書、地理志、下]にみえている。
[説文]十四下 に「少(わか)き偁(な)り」というも、形も声もともに誤るものである。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「季」は「稲魂に扮装(ふんそう)して農作物の豊作を祈る田の舞をする子供の姿」だったのです
ね。
他にも「稲魂に扮装(ふんそう)して農作物の豊作を祈る田の舞をする男の人」は「年」、
「稲魂に扮装(ふんそう)して農作物の豊作を祈る田の舞をする女の人」は「委」だったのですね。
そして、「季」には「末の子」の意味もあったようですね。
さて今日の一枚は・・・
小さいタイプのブルーベリーが可愛く色づき始めました。
ちょっと豊作?こじつけ過ぎでしょうか。
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