新*今日の漢字* 「共」
昨日は我が夫婦と息子家族、娘家族と全員集合してお墓参りに行きました。
その後、昼食をみんなでとり、息子は仕事へと出かけて行きました。
何時頃だったでしょうか、黒い雲に追われるように洗濯物が心配な娘家族も帰宅。
そして、いつものように内孫二人が夕方までゲームで盛り上がっていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「共」 音読み キョウ 訓読み とも
画数 6画 部首 八(はち・はちがしら・は)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 両手にそれぞれ物を持って捧げている形。
古い字形は左右の手を並べた形。
その字はきょう(収の丩の下部が左側に流れている(廾(きょう)))で供(ささげる、
そなえる)のもとの字である。
共は、おそらく儀礼のときに使う呪器(じゅき)をうやうやしく捧げ持って、神を拝む
ことを示す字であろう。
それえ共は「つつむ、うやうやしい」の意味となり、恭のもとの字である。
左右の手を共に捧げるので、共には「ともに、とも」という意味もある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 左右の手にものをもち、ささげている形。
[説文]三上 に「同(とも)にするなり。廿(じふ)・廾(きょう)に從ふ」とし、[段注]
に廿を二十と解して「二十人皆竦手(しょうしゅ(拝))す。是(これ)を同(とも)に
すと爲(な)すなり」というが、字は廿に従う者でなく、両手相対し、各々丨形(こん
けい)のものをもつ形で、恭の初文。
金文の[善鼎(ぜんてい)]に「德を秉(と)ること共純」、[叔向父禹(しゅくしょうほ
う)き(皀殳)]に「明德を共(つつ)み、威義(儀)を秉る」とあり、いずれも恭の義に
用いており、共同の意ではない。
両手にもつところのものは、玉器などの礼器だろう。
[儀礼(ぎらい)、郷飲酒礼(きょういんしゅれい)]「退きて共す」とは拱手(きょう
しゅ)の礼。
[説文]の字形はその拱手の形かと思われるが、金文の字形とは異なる。
[詩、商頌(しょうしょう)、長発(ちょうはつ)]に、伝国の重器として大共・小共の名が
みえる。
玉器の名であるが、どのようなものであるのかはよく知られない。
廾・きょう(収の丩の下部が左側に流れている)・共・恭はみな一系の字である。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「共」は「両手にそれぞれ物を持って捧げている形」だったのですね。
「儀礼のときに使う呪器(じゅき)をうやうやしく捧げ持って、神を拝むことを示す」字なのです
ね。
さて今日の一枚は・・・
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