新*今日の漢字* 「漁」
今日はこちらではお盆の入りということで、朝から仏様の掃除と我が家風の精霊棚作り・・・
そして午前中にお墓参りをして・・・夕方迎え火を焚いてお盆の始まりです。
では・・・
新*今日の漢字*
「漁」 音読み ギョ リョウ 訓読み ---
画数 14画 部首 さんずい
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は魚(ぎょ)。
古い字形には、魚に又(ゆう(手の形))を加えて魚を釣る形、罔(あみ)の形と又
(手)とを加えて網で捕る方法を示している字や水と二つの又(手)を加えて水の中の魚
を両手で捕ることを示す字があり、魚を釣り、網で捕り、あるいは手づかみすることを漁
といい、「すなどる(魚や貝をとる)」の意味に用いる。
魚を祖先を祭る廟(みたまや)に供えることが、およそ三千年前の周王朝初期の青銅器の
銘文にみえ、[詩経(しきょう)]の詩にも歌われている。
そのため王が舟に乗って漁することもあった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は魚(ぎょ)。
古い字形には釣魚の形に作るものがあり、象形である。
[説文]十一下 には二魚に従う形を正字とし、「魚を捕るなり」という。
竹部五上にぎょ(上下に竹冠+御)のじがあり、その重文としてぎょ(魚+又)を録して
いるが、その字が漁の初文。
漁は神に供薦するための儀礼として行われることがあり、卜辞に「王、漁せんか」「王は
往(ゆ)きてとど(彳+止)まりて魚するに、若(諾)なるか」「王はとど(彳+止)ま
りて魚すること勿(な)きときは、不若(不諾)なるか」と王の行為として卜するものが
ある。
漁や魚を矢(つら)ねてみる矢魚(しぎょ)のことは、王や諸侯が自ら行うべき古礼で
あった。
金文の[遹(いつ)き(皀殳)]に「大池に漁せしむ」は、神都である ほう(豊)京辟雍
(きょうへきよう)の大池における儀礼で、その魚を辟雍に薦めるのである。
[井鼎(けいてい)]には、王が大池に漁して、その魚を井(けい)にも賜うたことをしる
し、[公きつ(女+吉)鼎(こうきつてい)]には子仲(しちゅう(人名))が漁して、公
きつ(女+吉)に「魚三百」を賜う例がある。
いずれも神都の辟雍儀礼のときである。
天子親漁の礼については[国語、魯語(ろご)]に、大寒に入ると「名魚を取り、川禽(せん
きん)を登(すす)め、之を寢廟(しんべう)に嘗(すす)め、諸(これ)を國に行ふ」
とあって、金文にみえる賜魚の例は、「國に行ふ」というのに当たるのであろう。
・・・中略・・・
[詩、小雅、魚藻(ぎょそう)]に「魚在り、藻に在り 頒(ふん)たる其の首(かしら)有
り 王在り、鎬(かう(辟雍))に在り 豈樂(がいらく)して飲酒す」とあり、辟雍儀
礼において、魚は祖霊を象徴するものとして歌われている。
以下略
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
古い時代には「魚を釣り、網で捕り、あるいは手づかみすることを漁といい、「すなどる(魚や貝を
とる)」の意味にだったようですね。
そして
周王朝では祖先の廟に魚を供えるために王が舟に乗って漁することもあったようですね。
さて今日の一枚は・・・
私も大好きな猿回しの芸です。
プロの方たちだけでなく、子どもたちにも輪を持たせてくれまして、お猿さんは一生懸命に輪を
くぐってくれました。
ちなみに、このお猿さんは我が家の末っ子猫と同じ名前の「いちごちゃん」でした。
そして、右端にいる黄色の衣裳を着たお猿さんは「みかんちゃん」だそうです。
写っていませんが、もう1匹昨年生まれた1歳の子ザルちゃんがいました。
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